台湾は称賛されるべきか?
(文=ケゾえもん)テレビ東京の報道番組「ガイアの夜明け」(2020.10.20)で台湾がどうしてコロナ感染を防げたか?というテーマでやっていた。
番組を見る前から話の筋は見えている。
1.台湾はいち早く国境を閉めたからよかった。
2.台湾はPCR検査を多数行い感染者を隔離したからよかった。
3.台湾はプライバシーに配慮せず、患者の発生位置をソフトウェアで国民に知れるようにしたからよかった。
4.台湾のコロナ死者は10月現在わずか7名である。
5.サーズの経験から上記の1.2.3.を徹底して推し進めた陳 健仁は英雄である。
上記のことは、しかし果たしてどうだろう?と思うのだ。
上記のことが本当だとすると、台湾の人は全然免疫を持っていないことになる。
すると現在の被害状況に抑えるためには、他の世界でウイルスが消えるまでずっと警戒を続けなければならないことになるではないか?
台湾では死者は少なかったかもしれないが、それでも一度ロックダウンに近い警戒態勢に入ったと言う。それが功を奏して現在警戒を緩める(国内で)ことができることになったというが、その理屈が私には理解できない。
世界にはウイルスがいる。台湾の人々はコロナに対する免疫を持っていない。
警戒はロックダウン当時より明らかに緩めている。それで感染は封じ込められている。
これは理屈が合わないでしょう。
12月1月にもう中国から台湾に帰ることができなくなるという情報を聞いた、中国に仕事に行っていた台湾の人が大挙して帰ってきてしまった。
その人達はワクチンとして機能するK型のコロナに感染していた。K型コロナはたちまち台湾全土に蔓延して台湾の人々はいち早くコロナに対する免疫を持ったという説の方が、台湾の人はまだぜんぜんコロナにかかっていない、従って免疫を持っていないという説より、欠陥が少ないように感じる。
上久保説の真偽は置いておいても、今の台湾の状況は集団免疫でないと説明がつかないのじゃないかと感じる。
その中国から大挙して帰ってきたk型に感染した台湾の人々は観光客ではない。家族や友人と行動や生活を一緒にする台湾の住人なのだ。
日本に3月9日までに累計100万人の中国からの観光客が入ったと言っても彼らは観光客だ。台湾の方は家族として帰ってきてずっと居続けるのだ。
台湾の方がk型蔓延はすごいのは自明だ。
それから台湾の死者は少ないんだろうけど、本当に7名なのか?
もうこのコロナ騒ぎがあってから平気で未確認情報とかうそがまかり通っているから敢えて疑うのだけど、これだけ世界から称賛されている(私は称賛はしない)台湾側では当然死者を少なくしたいというベクトルが働くだろう?日本の基準ならコロナ死者とされる者がコロナ死者とは統計に加えられないということはありがちだと思う。
一方、逆に日本のコロナ死者は水増しになっている可能性が高いと私は信じている。(私の過去記事でその疑いは何度か述べた)
本当に変な情報が乱れ飛んでいるんだから。
「感染者の20%は必ず重症化する」というまったくそんな事実のない情報は一度政府の専門家委員会が発信してしまったので、ずーっとひとり歩きしてしまい、いまだにそれを記事に書いているやつもいる。
私の記事「もうコツコツ書いていくしかない」(2020/7/30)にモーニングショーがその20%を7月27日に至ってまで使ってしまい、7日以内に94名の重症者が出ると予報して赤っ恥をかいたいきさつなど、いかに世間が情報や数字を簡単に間違って扱うかを示している。
もうね、台湾すごい、陳 健仁立派と無批判に称賛するのは止めて欲しい。
(2020年10月22日、ケゾえもん記)