※上の画像は、Kim Kyungsooの作品ではない。
キョンス(金暻秀)は、20年来のとても大切な友人。今、東京でやっている個展は、行こうと思えば行けなくもなかったのに行っていないこともあり、せめて会場に飾る花を贈っておいた。メールなんて書くことのないキョンスから、珍しくメール、しかも「ありがとう」メールが来たと思ったら、「花より、カネがよかった」と書いてあった。
絵や版画の他にライフワークとして長年やっている剣道は、師範をやるぐらい極めている体育会系アーティストで、こういう、一見ガサツなキャラクターなのに(こういうキャラクターだからこそ)、作品はどれも繊細なのが、彼の「らしさ」である。
ウチにもキョンスの作品があり、毎日、目にしている。昔、東京で個展をやった時、出展されていたものだ。欲しいのをあげるよと言われ、韓国を思い出させる唐辛子の作品に惹かれたが、すでに「ご購入済みシール」が貼ってあった。キョンスのあの唐辛子は、今頃、どんな日本人宅に飾られているのだろう。
(240 mm x 350 mm)
今は韓国に住んでいるキョンス、「東京は暑くて死にそうだ」とメールに書いてあった。
20年以上前の8月末、日本を離れて韓国に初めて行った時、東京はまだじっとりと不快な暑さだったのに、ソウルはカラッとした大陸気候で気持ちよかったことを思い出す。
ソウルの空港に降り立った瞬間に空気中にたちこめていた強烈なニンニクの匂いと、8月末の抜けるような青い空が、忘れられないソウルの第一印象だ。
KIM Kyungsoo展
2017年7月15日(土)~7月30日(日)
12:00~19:00 木曜休廊 *最終日は17:00まで
場所:ぎゃらりー由芽
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀4-15-2-101
TEL&FAX 0422-47-5241
JR中央線三鷹駅南口の中央通りを南へ5分ほど歩くと「ぎゃらりー由芽」はあります。
1993年1月にオープンしました、三鷹では数少ない質の高い現代美術を気楽に鑑賞していただける画廊です。
現在、日本・海外で活躍中の作家たちの作品を展示・販売しております。(ぎゃらりー由芽ホームページより)
おまけ:金暻秀が好きな画家
フランシス・ベーコン(Francis Bacon, 1909 – 1992)と、現代アートのデイヴィッド・ホックニー(David Hockney, 1937-)。ともに、ルシアン・フロイト(Lucian Freud, 1922 – 2011)の肖像画モデルになっている。
ルシアン・フロイト(Lucian Freud)
祖父は精神分析医のジークムント・フロイト、兄弟のクレメント・フロイドは政治家。
初期の作品はシューレアリズムを連想させ、人々や植物が風変わりな仕方で隣り合っており、絵具の塗厚は比較的薄いものであった。しかし1950年代からはポートレイト、特に厚い塗りでヌードを描くようになった。フロイドの色使いは控えめである。
フロイドのポートレイトは、ただ床かベッドに座っているか寝そべっている人物を描いたものである。登場人物はしばしば彼の身近な人々、家族・友達・仲間の画家・恋人・子供が多い。フランク・アウアバーク、フランシス・ベーコン、デイヴィッド・ホックニーもモデルになっている。
2005年には、フロイドの描いたケイト・モスのヌード肖像画が390万ポンド(約7億7千万円)で落札されて話題になった。
さらに2008年5月、別のヌード肖像画が3360万ドル(約35億3千万円)で落札され、存命している画家の絵画作品の販売価格として世界記録となった。
(ウィキペディアより引用)