「医師会の会見聞いていると血圧が上がる」
(文=ケゾえもん)
さて2021年2月10日、今年に入って5度目の日本医師会の会見が行われた。
私の記事「やってないって言わないで(日本医師会)」を読んでない人のために説明するとこの会見をする日本医師会会長の中川はずっと前から、コロナが蔓延するのは国民の気の緩みだ、そのため医療機関は困っているという趣旨の発言を繰り返してきた。
私がこの中川に特に興味を持ったのは最近なのでいつからというのは今ちょっと
調べ難い。
しかしこの中川は責任は国民の気の緩みで医療機関が困っている、だから医療崩壊するのだという主旨の発言をずっと続けているようだ。
私の記憶でもニュースに出てくる中川は確かそういう発言を怖い顔して言っていた。
中川がおかしいのはコロナ患者、とくに重症のコロナ患者を診る病院が末期的に忙しいのは重症コロナを診る病院が少な過ぎるせいなのにそれを国民の努力が足りないせいにする論法を使うことだ。
日本医師会としてコロナ病院が足りないのを是正する努力をせず今日まで来たのに、責任は国民にあるような言い方を終始してきた。
たとえば東京でコロナ重症者を診ている病院はおそらく30軒ないのだ。なぜなら人工呼吸器に繋がれてふーふー言っている本当の重症者は東京都で100名に達した日はほとんどないのに、それで医療崩壊だ、限界だと騒いでいるからその程度の軒数なのだ。いやおそらくは30軒よりもっと少ない。
その100名を診るのが大変だから1千万都民に対して自粛しろお前らのせいだと言うのだから、これおかしいだろ。
そしてその矛盾を隠すために決して今現在コロナ重症者を診ている病院数は発表されない。あまりに少な過ぎてこれを知られるのはまずいのだ。
2月10日の会見でも冒頭に中川は緊急事態宣言を解除してはいけないのはフリップで見せたように病床使用率がひっ迫しているせいだとの論陣を張った。
しかしそのフリップを見て欲しい。これはすべて%で書かれておりこのことに何軒の病院が関係していくつの病床数が何人の患者で埋められているかはわからないようにしている。欺瞞以外のなにものでもない。
ところがさらに私が中川に対して腹を立てているというか、頭スケスケともうばかにしてしまっているのは以下の理由だ。
中川は1月13日の会見まではいつもの様に国民に対して、なってないとお説教じみたことを言っていたのに1月15日に政府による感染症法改正により医療機関にコロナを強制的に診させようという動きがありそれを阻止しようと中川が政府に陳情に行き、その時、医師会としてもっとコロナを診る病院を増やす努力をしろと言われてまずいと思った後、国民への例の批判をぴたっと止めたのだ。なんで止める!?必要だと思っているならお説教続けろよと俺は言いたい。
それで1月20日の会見ではお説教なし。
2月3日の会見でもお説教なし。
そして直近の2月10日の会見もお説教なし。
本当にわかりやすい人だけど、そんな定見のないやつがなにか国民の代表みたいな顔して会見開くのは困るんだって、迷惑なんだって。
2月10日の会見では、おかしなことを話しているんだよ。
「緊急事態宣言の解除は政府は慎重にならないといけない」と言う言い方するんだ。これ政府に責任を押し付けているんだよね。解除に反対ならすっきり反対だと言えよ。
そして「コロナを極限まで減らして緊急事態宣言はこれを最後にしなければいけない」と言う。
ところが記者の質問でその極限とは何人ですかと聞かれて少なければ少ないほど良いとの答え。なんだよそれ、その答。結局、深い考えなしに、ただ口走っているのだ。
「今後ワクチンが来るが徹底的に抑え込んだ後にワクチン接種が望ましい」とか言う。ちょっと何言ってんだかわからない。
記者に緊急事態宣言解除しない方が良いというのは東京都だけで他の県はどうかと聞かれて、それぞれの事情に合わせてどうのこうのとごくごく一般論しか
言わない。
それだけ定見がないのに
「緊急事態宣言はもう1ヶ月延長してでもコロナを徹底的に抑え込み、緊急事態宣言はこれを最後にしなければならない!」
と言うのはかっこつけて実に歯切れよく言う。
ところで都医師会会長の尾崎はどういう会見しているのか?
そもそも会見しているのか調べた。してるみたいだ。
1月12日に都医師会として尾崎が会見をしている。
やはりというか、猛烈な医師会への批判は尾崎まで届いているみたい。以下の様なことを言っていた。
「医師会として昨年流行がおさまってから6ヶ月なにもしていないのではないかと言われているがそんなことはない。
3月では当初15の病院118床のベッドを用意していた。それはあっというまに埋まり、大学病院などに働きかけ病床数を増やす努力をしてきた。そして今4000床まで持ってきたわけですけど・・・」
まあ言い訳することすること。
おそらくこれは欺瞞だね。3月に118床、いま4000床と言うけど今絶対重症患者のベッドは4000はないよ。なにを足し算して4000と言い張るのかわからないけれど、結局欺瞞だね。
そして国民へのお説教だけど、尾崎もこの時点でもうやめている。
「この一カ月ぜひおひとりおひとりが気をつけていただいて」
と極めて低姿勢になってあれだけ強気に国民を批判してきたのにお説教調はかげをひそめた。
会見で尾崎は、
「病床数を増やす努力をしてないというがそんなことはない。
医師会は開業医の団体に過ぎないでないかというがそんなことはない。医師会が悪い、飲食店が悪いと世の中を分断させる意見があるのは困る。」
なんて言っていたが、それは取りも直さず尾崎の耳にこれらの批判が強烈に届いていたということを意味する。
医師会が会見すると多くの人はコロナ対策国民の代表みたいに勘違いしてややこしくなるので、もう医師会は会見しないでいただきたい。
(2020年2月11日、ケゾえもん記)