【コロナ寄稿】変異ウィルスは怖いぞキャンペーンが大げさすぎる理由(ケゾえもん)

ケゾえもんイメージキャラクター

「変異ウイルスが怖いのは数%」

(文=ケゾえもん/2021.5.1)
変異株が恐ろしい、だからコロナへの対策は緩められないというキャンペーンが始まっているが私が「変異ウイルスなるものに物申す」(2021/3/21)で言ったように変異ウイルスに対する情報のほとんどががせだからね、あらためて注意申し上げる。

それで私が前書いたときより、いろいろなことがわかってきたようなので再び変異ウイルスについて書く。

まず、変異ウイルスキャンペーンによって、みなさんは変異ウイルスがどの程度危険だと思っているだろうか?科学的な言い方ではないが危険度というパラメーターがあるとして危険度何割増しだと感じています?2倍?1.5倍?10倍?

場合によっては10倍怖くなっていると思っている人もいるだろう。マスコミの誘導はひどいからね。またコロナは季節性だったのがそんなの関係なくなったと思っている人がいるだろう。あっ、だるいから箇条書きにしよう。

1.季節性だったのが季節性でなくなった。

2.死亡率がぐーんと上昇した。

3.いままで若者は重症化しないと言われていたが若者も重症化するようになってしまった。

4.感染力がものすごく強くなってしまった。いままでの対処法ではもはや全然効かなくなってしまった。

5.変異の結果ワクチンが効かなくなるだろう。

私は注意深く変異ウイルスについての情報を追っているけど上記の箇条書きの様なことはまったくないからね。例によって悪質なマスコミとマスコミに雇われてコメントするくそ医者たちによって変異ウイルス凶悪というイメージが作られているけれど、本当にマスコミは信じないようにして欲しい。煽るように煽るように悪質な誘導をマスコミはする。

2021年4月30日の19時のNHKニュースでは変異ウイルスの怖さを宣伝するために二つの例が紹介された。ひとつは河原で大学生ダンスサークル90人が飲み会したら60人がコロナになった。3密のうち密閉がなかったにも関わらず恐ろしいことだ。劇場でなんかの稽古をしていた。お互い2メーター以上離れていてマスクもしていたので密集、密接はなく密閉だけだったのに9人感染。なんと3密じゃなくても2密でもコロナになる、なんと恐ろしいことだろう。と言うんだ。ふざけんじゃないよ、いちいちこんな図を作ってさもさもしく報道するようなことじゃないじゃないか。

4月30日の19時のNHKニュースより

それでどっから見つけてきたのか知らないが、東北医科大学教授の賀来満夫ってのにこれからは変異ウイルスのため3密じゃなくても2密1密でも怖いとの主旨のコメントを言わして、密がなんたらと、どーーでも言いこと長々と言ってけっきょく気をつけましょうねっていうだけの結論で、なーんか専門家面してさ、こいつ(普段からそういう顔かもしれないが)ニヤニヤしながら話しているようで非常に気にくわない。もし中学校高校で同級生だったらいじめていただろうタイプだ。

4月30日の19時のNHKニュースより

さっきも言ったように私は変異ウイルスについての報道はある程度フォローしている。それによれば、確かに変異ウイルスが少しいままでより感染力がつよく重症化も少しし易いということはわかっているようだ。ではどの程度か?
その程度はわかっていない。わかっていないのだ。それをいままでの1.7倍だ、広がりの速さや力は、1.5倍から2倍弱だの、あるいは著しく怖いだの嘘ばっか報道されている。

前にも書いたが、たとえば感染力を知ろうと思ったら実際に統計を取って調べるしかなく、実験室レベルではわからないのに、変異ウイルスが入ってきたかどうかすらわかっていない段階でそういう統計は取れていない。だから変異ウイルスの感染力など数値化して言えるわけがないのだ。マスコミはずるいから報道では数値は発表しないが、専門家と称する人物に嘘を言わせることで過大な数値を人々に刷り込もうとしている。

私が見つけた倉原優という医者が書いていた記事からは現状を良く読み取れることができるし、この記事に書いてあることは信用できるので紹介したい。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20210429-00235077/

倉原は『「これまでより重症が多いな・・・」と感じていました』 と書いている。
この言葉から推察される変異ウイルスの重症化率の上昇割合は数%というところかな。(あくまで私の感じ)

倉原は以下の様にも言っている。

国公立の病院は50床、60床、多いところでは90床がコロナ病床になっていますから、その中でたとえば10%が重症化すれば、人工呼吸器を装着せざるを得ない患者さんが院内にたくさん発生します。

人工呼吸器を装着した患者さんを管理するためには、集中治療レベルの人的資源が必要になります。人工呼吸器を上手に同期させるため鎮静薬を持続点滴し、太い血管の点滴ルートや膀胱・胃のカテーテルを管理し、こまめに体位変換し、清拭や排泄のケアもおこない・・・、数えればキリがないほど看護に手間がかかります。

つまりね、倉原が言っているのは、たとえ数%の重症化率の上昇でも人工呼吸器患者はものすごく人的資源を使うのでたちまち病院は困ってしまうということなのだ。

倉原は記事の中で以下の表を使っている。大阪の病床使用率だ。彼はベッドが足りる足りないでこの図を紹介しているが、我々はこの図から変異ウイルスがどれだけ怖いかを読み取ってみよう。
するとこの図での第3波は変異ウイルスでないウイルスの結果。第4波が変異ウイルスによる結果としてみよう。変異ウイルスは重症化率2倍ではないよね絶対。はい、そこまで見れればもうこの図は見なくて大丈夫。

出典

あなたが変異ウイルスはこれまでの倍怖いといままで思っていたなら、数%怖いにあたまの中の情報を書き換えてください。今日は以上。

(2021/5/1 ケゾえもん 記)



※冒頭のアイキャッチ画像の出典はこちら

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