【ケゾえもんオタク寄稿】量子力学の世界の4つの力の絶妙なバランスがただの偶然だと考えるのは絶対におかしい

ケゾえもんイメージキャラクター

「神は存在するか? その5」

(ケゾえもん 2023.5.22. 記)

さて、この世は全能の存在(またはほとんど全能)により作られたと仮定してしまおう。仮定するのは自由だ。

そうだとすると、それは仮想現実なのかリアル現実なのかという問題が生じる。
ちょっと考えると仮想現実の方がやり易いと言ってしまうかもしれない。けれど、もしこの世が仮想現実だとすると、これはとんでもなく複雑な仮想現実であり、それにはとんでもないコストがかかりリアル現実より楽とは一概には言えないだろう。

おまけに量子力学が生まれて以来、リアルとはなにか極めてあいまいになってきている。
この世はクォーク、レプトンあるいは光子、グルーオン、ヒッグスなどの素粒子でできているそうで、それら素粒子にしても、はたして大きさがあるのかないのか(ただの点か)わからない、空間も連続なのか非連続なのかそれもわからない。それどころかエネルギーさえ不連続らしくどんだけ不連続かを示す常数(プランク常数)まであるんだと言う。そこらへんの帰結として素粒子からしてリアルに存在するのでなく統計的に存在するということなんだそうなのである。
というようなひどい状況になってきておりいったいリアルとはなんぞやと言う問い自体が意味をなさなくなってきているのだ。

だから仮想現実でもなんでもよい、この世は全能の存在が作ったと仮定しよう。作ったと言っても超発達した宇宙人がいてそれが地球人を作ったというようなレベルの話を今しているのではない。この宇宙自体を誰かが作ったという話をしている。

量子力学によればこの世には4つの力がある。強い力、弱い力、電磁力、重力である。
強い力と弱い力はこれは文章でなく力につけられた名前だから混乱しないように断っておく。
ちょっとかっこつけてネーミングし過ぎたのでわかり難くなってしまっている。

それでこの4つの力は絶妙に調整された気配があり、ホーキングの計算によればビッグバン1秒後の膨張速度が数兆分の1小さかったら宇宙は膨張を止めいまごろ潰れているそうだし、数兆分の1大きかったらいまごろほとんどからっぽな宇宙になっていたそうな。

もちろん、もちろん、この不思議をただの偶然に変える方策はある。
宇宙がマルチユニバースで数かぎりない別の宇宙があってそれぞれ星を生まなかった宇宙、はたまた物質を作らなかった宇宙とその結果も無数にあって、星を生む宇宙だから我々がいるんであってそれはなにも不思議でないという考え方だ。だけれど思うに(可能性は排除しないが)それだとおかしいのだ。絶対おかしいのだ。
(続く)
ケゾえもん 記



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