Carl Larsson

カール・ラーション, 1853-1919 (享年65 歳)

※以下の内容は、ウィキペディア記載の内容を抜粋してまとめたものです。

1853年、スウェーデンのストックホルム旧市街のガムラスタンで生まれる。
家庭は貧しく、救貧学校に通うが、小学校で、絵の才能を評価した担任教師が、王立美術学校予備課程への入学を申し込んでくれ、1866年に予備課程に入学。
1877年にはパリに旅行し、モンマルトルやバルビゾンで貧しい暮らしを送りながらも制作を続ける。
1878年にスウェーデンに帰国するが2年後再びパリに戻る。
1882年、芸術家の集まるパリ郊外の村に移る。
パリ滞在中のラーションは、この時期のフランスに入ってきていた日本の美術に親しんでいたとされており、1895年刊行の『私の家族』において、ラーションは「日本は芸術家としての私の故郷である」と述べた。
彼の作品には、構図や線描様式に日本の木版画からの影響がみられ、のちにラーションの様式はスウェーデンでのジャポニスムの事例だとされるようになる。
彼と家族が暮らす家には、彼が蒐集した錦絵、屏風、陶磁器、日本人形、地蔵菩薩像といった日本の美術品が飾られていた。

  • 1879年(26歳)スウェーデンで女流画家のカーリン・ベーリェーに会う。
  • 1882年(29歳)カーリン・ベーリェーと婚約。
  • 1883年(30歳)カーリン・ベーリェーと結婚。
  • 1884年(31歳)第一子、長女スザンヌ誕生。
  • 1887年(34歳)第二子、長男ウルフ誕生。(1905年、8歳で亡くなる。)
  • 1888年(35歳)第三子、次男ポントゥス誕生。
  • 1891年(38歳)第四子、次女リスベス誕生。
  • 1893年(40歳)第五子、三女ブリータ誕生。
  • 1896年(43歳)第六子、四女チェシュティ誕生。
  • 1900年(47歳)第七子、三男エースビョーン誕生。

7人!の子供がそろった翌年の1901年から、一家はファールン市の村スンドボーンに定住。
その家は、妻カーリンの父から、土地ごと譲り受けたもので、それまでは一時的にその家で暮らしていたが、以後はその家で子供達を育てながら、子供をテーマとした作品も多数制作した。
(※写真は、ヨテボリ美術館所蔵自画像「ブリータと私」,1895)
1914年(60歳)ごろまで、精力的に制作を続けたのち、1917年(64歳)からはスンドボーンの家と1907年よりファールンに所有していた家で自伝の執筆。1919年1月、ファールンの家で死去。亡くなる直前に脱稿した自伝は1931年に刊行された。

1889年、パリ万博で1等のメダルを受けた『Rokoko-Rena:ssans-Nutida konst』(私設ギャラリーに制作したトリプティック、三連祭壇画)の1枚、『新しい芸術(今日の芸術)』。絵の右奥には、この絵が描かれた当時の、建設中のエッフェル塔。左斜め上(赤丸部分)には、丁髷頭で筆を持った日本人(浮世絵の絵師のイメージ)が描かれており、日本人絵師が「新しい芸術」を生み出すことを暗示している。

わたしは、スウェーデンに来るまで、カール・ラーションの名前を知りませんでしたが、今まで調べてきたスウェーデンの人物、約10人の中で、日本語の情報量がもっとも豊富なのが、この人でした。美術史上、重要な人物のようです。日本のアマゾンで買えるアートポスターも、たくさんありました。(去年は、カレンダーもありましたが、2011年10月現在は探せませんでした。)

自分の家族を題材とした、当時の中流階級の日常生活風景の作品は、「その情景からあふれだす幸福感」が人々の共感を呼び、大いに人気を集めたそうです。

ザリガニ捕り キッチン ママと小さな女の子たちの部屋
庭と洗濯部屋 窓辺におかれた花 快適な場所
パーティーの準備 Puntus 1890
ポントゥスは第三子の次男。
Britta In The Flowerbed
ブリータは第五子の三女。
これのみ、大型アートポスター
(サイズ838 x 660)


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