お正月になってもあたたかく、あいかわらず白くないスウェーデンです。
日本からお袋の味の黒豆が届いたのを食べようと、お皿の上に取りだしたところ、息子が「あっ、サクランボ!」と嬉しそうにかけよってきました。
たしかに、今年も豊作だった庭のサクランボと同じ色です。サクランボの軸を含めて木から採ろうとすると時間がかかるため、実の部分だけをどんどんもぎとっていくので、ちょうどこんな感じになります。
そこへやってきた夫、「なに言ってんだ、これはオリーブだよ!」
そういわれてみれば、小ぶりの黒いオリーブをお皿に盛ったのに見えなくもありません。
サクランボでもオリーブでもないと知ったふたりは、ふーんと、関心なさそうに去っていきました。
日本食のありがたみを共有できない家族といっしょに日々暮らしているのは寂しい反面、おいしいものをひとりじめできるというメリットもあります。