自他共に食通を認める知人(スウェーデン人、男)の絶賛するストックホルムのレストランに行ってきた。
店の名前は、「アダムとアルビン」。メディアでもあちこち取り上げられ、かなり評判がいい。
最近、この手のカジュアルでモダンな店がストックホルムで流行しているそうだ。
仰々しい雰囲気がなく、正装も不要でありながら、料理は凝っていて手抜きがない。値段はそれなりに張り、特別な時にしか行けないが、無駄な付加価値にお金を取られた感はないし、スタッフ教育も万全で気持ちよく、満足のできる店だった。
ウェブサイトのフロントページに載っているのが、推定ゲイカップルのアダムとアルビンだろう。ゲイの人たちは、料理上手な人が多い。
夜のメニューは、895クローナ(約12,000円)のコースのみ。内容は、肉でも魚でもベジタリアンメニューでも、アレルギー食品除去でも、個人の嗜好や要望に合わせて、実にきめ細かな対応をしてくれる。この基本コースに、この日は、追加オプションメニューで、200クローナ(約2,600円)の牡蠣料理と、400クローナの群馬産和牛(約5,200円)があった。
洋食のフルコースディナーというものは、最初のスープだけで、かなりお腹が膨らまされることも多く、往々にして食べ過ぎて、後で胸焼けや体重増加という代償がついてくる。
しかしこの店は、スープもないし、油ぎった料理もないし、厳選されたごまかしのない料理ばかりで腹9.5分目ぐらい満たされた感じがしたところがポイントが高い。同行者は、オプショナルの和牛ステーキも追加していたが、それでも量より質で勝負しているので、食べ過ぎなくてもよさそうだった。
このレストランの料理は、明らかに日本の懐石料理に影響されていたので、そうもなるのだろう。
上品な一口サイズのちまちました料理が、素焼きの器に美しく並べられて次々と出てくる度に、「ほお。」と小さな歓声が上がる。
以下、コースの一部。(同行者にもらった写真)
花も葉っぱも、食べれるやつだ。そして出てきたのがこれ。(4人分)
豆まきを連想させる大豆が敷き詰められていた。
日本では投げたあとで拾って食べる。
花も葉っぱも食べれるくせに、残念ながら、豆だけは生で食べれなかった。
この記事を見てこのレストランを訪ねる人は、もしこの飾り豆に遭遇したら、煎ったら美味しく食べれるよと、アダムとアルビンに伝えて欲しい。
バーのような気軽な雰囲気のレストラン、Adam and Albin。ストックホルム在住者にも、旅行者にもお勧め。
地下鉄Rådmansgatan(ロードマンスガタン)の駅から徒歩5分。
■予算:アルコールを入れて、一人1,200 Sek〜1,500 Sek(15,000円〜20,000円)。
■ウェブサイト(英語):http://adamalbin.se/en/。