(最終更新日:2020年11月14日、2,300文字)
おかげでコロナの恐怖から抜け出した私でしたが、最近、またテレビが騒ぎ始めたので、ケゾえもんが、北海道について何か言っていないかなと思っていたところでした。
「北海道は今、危機か」
(文=ケゾえもん)
政府分科会(旧政府コロナ専門家委員会)の尾身茂が北海道の感染者(PCR検査陽性者)の増加に対して、「急速な拡大傾向にいたる可能性がある」と非常にわかりにくい言い方で説明し「欧米のようにしてはいけない」と会見で述べた。
会見までするならどうして「急速な拡大傾向にある」と言えない?
責任のがれ根性が染みついているんだよ。
この人さ、最初(3月4月)はおどおどしていたのに、そして5月に緊急事態宣言は感染ピークの後に発せられた可能性が高いと判明したときは、驚き慌ててたのにおとがめなし、追及なし、会長職安泰とわかってからだんだん慣れてきて、自信を持って危機だ危機だと言うようになったよねー。
安心して言ってるよねー。
それで尾身が当然その意見なんだろうけど、政府分科会は北海道をGo Toトラベル旅行キャンペーンから除外せよと政府に提言したらしい。
会見ではそう言っていなかったけれど官房長官がそういう提言を受けていると話したから政府分科会が言ってるに決まってる。
はい、はい、もうそういうこと気楽に言える立場になっちまって(だって後で批判受けないんだもの)平気でそういうこと言うんだから、ほんと頭痛いぜ。
救いは政府はそう簡単に北海道除外しようとはしていないということ。
それでは、とにかく北海道のケゾえもん係数グラフを見てみようか。
ケゾえもん係数グラフについては「続々コロナ寄稿2」(2020/11/02)を参照して欲しいが、陽性者数を検査数で割ったグラフで、いままでのPCR検査陽性者数グラフはまっとうでなくケゾえもん係数グラフこそまっとうなのだ。
これから書くことは、どのようにグラフが作られたかをみなさんに納得してもらうためにに書くので興味ない人はグラフのところまで読み飛ばしてグラフを見てもらえば良い。
ケゾえもん係数グラフを作るにあたっては6日だけデーターを抽出した。その日の陽性者数、検査数、そしてケゾえもん陽性率は以下のとおり。
陽性者 検査件数 ケゾ係数
4/30 41 303 13.5
8/05 14 698 2.0
8/28 16 925 1.73
8/29 50 923 5.4
11/07 187 1760 10.6
それでいつも愛用の東洋経済社のコロナグラフ(「東洋経済コロナ」で検索できる)をわたしがプリントアウトしたら4月30日のグラフの高さが(紙の上で)5ミリだったのでケゾえもん係数グラフの4月30日も同じ5ミリにしたら比較がしやすいと思い、5ミリ/13.5=0.37を導き出し各ケゾえもん陽性率に掛けた。
つまり
4/30 13.5×0.37 =4.995
8/5 2.0×0.37 =0.74
8/28 1.73×0.37=0.64
9/29 3.61×0.37=1.33
10/6 5.4×0.37 =1.998
11/7 10.6×0.37 =3.9
となる。
わたしがケゾえもん係数グラフを書くとき4月30日の縦軸は4.995mmのところに8月5日の縦軸は0.74mmのところに・・・以下同様で11月7日は3.9mmのところとなる。
それで、はい!読み飛ばした人は戻ってください。
北海道のPCR検査数を加味したグラフを発表します。
このケゾえもんの掛け声が気に入っています。
下が東洋経済コロナで見られる検査数を加味しないグラフ。
上が私が書いたPCR検査件数を加味して書いたグラフ。
このグラフから読み取れることは4月の終わりごろPCR検査陽性者数が少しあがったけれど、あとはグラフは地べたに張り付いた状態、10月頭ごろから少しあがりはじめているけど、まだ4月のピークの高さにも達していない。
これって危機ですか?
東洋経済コロナのグラフを見に行ってください。
北海道なんて4月は確かに他の都道府県と同じく一定数死んでいるけれど、その後はグラフにもできないくらいの飛び飛びの死者数しか出てきていない。
それを北海道知事は目を三角にして8月のときは「第2波です!」と叫んだし、今回もきっぱり「第3波です!」と言い切っている。
ちょっと落ち着けよと言いたい。
ちゅうか、一回ケゾえもん係数グラフ見て欲しい。
(2020年11月10日、ケゾえもん記)