【続々コロナ寄稿2】本邦初公開のオリジナルグラフで日本のコロナ概要を分析する(ケゾえもん)

2020年10月28日付、ケゾえもん寄稿。前ページからの続き。(1,650文字)

ケゾえもんイメージキャラクター

ヨーロッパで今なにが発生しているのか?

ホクオ
ヨーロッパのヨの字も出てこない日本のコロナの話です。数字とグラフに強いみなさんには、興味深い内容だと思われます。

(文=ケゾえもん)

今回の記事のテーマは、「今ヨーロッパで起こっていることは何か?」なんだけど、いずれにしろ本題に行く前にわたしは寄り道をする。

このコロナ騒ぎが始まって、最初から言っていて、最近言うことをあきらめたことがある。なぜPCR検査陽性数のグラフを作るとき、陽性者数を検査件数で割らないかと言うことだ。

検査数が5千件の日の検査と2万件の日の検査が同じ陽性者数としてグラフにプロットされる。誠に正気の沙汰ではない。
こうなると科学の顔をした科学でないものと言わざるを得ない。

しかしいつまでたってもそれが改められないので、私としてはそうかそういう方針かと、もうごたごた言うことを諦めていた。

そしたら、今朝突然アイデアが閃いたのだ。
これは自分で作れるのではないか?
そんな面倒なことは自分では絶対できないと思い込んでいたのだが全体のグラフの形はわかっているのだから、いくつかのポイントだけ数値を計算して、後はそのポイントを結ぶようにグラフを作ればだいたいOK、ということ。

さっそく以下の5日を抽出して、その日の陽性者数を検査件数で割った。

4月10日 708人/5,389件=0.131
8月07日 1595人/22,015件=0.0724
9月08日 514人/14,637件=0.0351
9月30日 570人/19,462件=0.0292
10月07日 505人/21,401件=0.0235

たとえば0.131とはPCR検査1件あたり0.131人の陽性者が出たということで数値自体にはあまり意味がない。そこで取り扱い易くこの数字を100倍して使う
ことにした。(ただの私の独断だ)

4/10 13.1
8/07 7.24
9/08 3.51
9/30 2.92
10/07 2.35

となり、この100を「ケゾえもん陽性係数」と呼びその係数を使って得られた数値を「ケゾえもん陽性率」と呼びその数値を使って作られたグラフを「ケゾえもん陽性係数グラフ」と名付ける。

それでそのケゾえもん陽性係数グラフを製作したので、じゃじゃーん、本邦初公開!する。
あなたが目にする初めてのPCR検査件数を考慮したPCR検査陽性者数のグラフである。おまけに死者数グラフにそれを重ねてみた。
(赤線がケゾえもん陽性率)非常に見難いグラフかもしれないから、見たくない人は見ないでよろしい。

このグラフから読み取れることを私なりに列挙すると

1.やはり春の検査陽性者数は大きい。4月10日ごろがピーク。

2.陽性者の増加に遅れて死者数の増加が発生し、そのピークは陽性者のピークから1ヶ月ずれている。

3.6月の1ヶ月間、PCR検査陽性者数が極めて少なくなった。
それでもケゾえもん陽性率で1程度をずっと維持し6月後半にはすでにあがり始めたことがわかる。

4.7月のあたまから急にPCR検査陽性者数が増えだして8月7日をピークにこんどは減りだした。ただしピークの高さは4月のピークの半分ほどであった。
ただし、もう面倒なので述べないが4月の検査と8月の検査は質が違うので比べるのはあまり意味がない。

5.上記の7月あたまからの上昇は、PCR検査陽性者数で言えば1500名/日に達し、一見4月の流行よりひどいことになっている様に見え、モーニングショーの玉川などは血相を変えて「緊急事態宣言しろ」とわめきちらしたが、ケゾえもん陽性係数グラフで見ると上記したように4月の半分程度にしか過ぎなかったのだ。だから検査数で割れと私は言っているのだ。

6.しかしPCR検査陽性者数グラフからはけっきょくあまり得るものはなく、だからPCR検査は疫学調査には使わず、診断確定のためだけに使えと言っているのだ。疫学調査には死者数グラフを使いなさい。

さあ、ヨーロッパ、ヨーロッパ。はい必ずヨーロッパの考察行きますから。

ホクオ
ほんとかなぁ。

<つづく>

2020年10月28日、ケゾえもん記




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