【ケゾえもん寄稿】DNA発見以前のダーウィンの進化論は科学的とは言えないから迷信と言える。

ケゾえもんイメージキャラクター

「神は存在するか? その15」

(ケゾえもん 2023.9.5. 記)

さて進化論についてだ。先ず言いたいのは、

「進化論はDNAの働きでのみ機能する」

適者生存によって進化するのは、ようするにDNAがコピーミスすることがあるからだ。DNAのコピーミスが発生した場合、もし生まれた個体が旧来のものより生存確率が高い場合はそのDNAデーターは世代を重ねて生き残る。そうして生命は進化する。つまり以下の様にも言える。

「メモリーなくして進化はない」

DNAが出来上がらないうちは生命は1ミリも進化するわけがないのだ。だって適者の性質が次世代に伝わらないんだもの。

進化論で「生物は簡単なものから複雑なものに事情に係わらず適者生存により必ず進化する」という迷信が生まれてしまった。ダーウィンの時はまだDNAが発見されておらず、本当の進化のしくみがわかっていなかったのに後年必要以上にダーウィンが偉大視されてしまったのが原因だ。しかし進化論はメモリーシステムが存在する時しか成り立たないのだ。したがって生物が初めてこの世に生まれるとき、生物がまだDNAを持っていない時に進化論は使えない。じゃあ、どうやってDNAができあがったでしょう?ってことなのだ。

100歩譲って非常に単純な生物が偶然かなにかで自然にできたとする。良く言われるのが、熱水噴出孔の周囲でアミノ酸が合成され、それが偶然なんとなく寄り集まって、タンパク質を作って、それが生命みたいな活動を開始したという説だ。

さらに100歩譲って、その最初の結構単純なタンパク質の塊が、メモリなしで(つまりDNAなしで)進化できる論理があるとしよう。(その論理を提唱できればノーベル賞だからぜひ提唱したまえ。きりんは高いところの葉っぱを食べようとがんばったから首が長くなったみたいな説じゃだめだよ)

それなら進化できるのだからDNAもじょじょにできあがったのかもしれない。しかし、その場合の問題はその生物はたぶん確実にアミノ酸の合成能力をまだ持たない。

アミノ酸の合成は複雑なタンパク質を何種類も作って、アミノ酸を製造する器官を作らなければできない。複雑なタンパク質が作れるのはこれまで説明した様にDNAシステムがあればこそだ。たとえば植物は光合成システムという複雑な装置を作ってアミノ酸を製造している。故にヤギはそこら辺の草ばっか食べてあの大きい体を維持できる。(註参照のこと)

もちろん最初に光合成をやったのはシアノバクテリアだ。シアノバクテリアは酸素を作ったことばかり強調されるが、おそらくシアノバクテリアのお陰ではじめて地球での慢性的アミノ酸不足が解消された。シアノバクテリアを他の細菌が食べて大量のアミノ酸を作れるようになった。言って見れば初めて草食動物生活が可能になった。

シアノバクテリアって偉そうに言うけど藍藻のことだ。藍藻が水槽に繁殖したら、タニシとかヤマトヌマエビなんかを入れれば食べてくれる。

(註)光合成ではアミノ酸も作られるが主にはでんぷん等のエネルギー物質が作られる。
ヤギの場合そのでんぷんからアミノ酸を作るのは主に腸内細菌だが、そうだとしてもアミノ酸を食べていると同じことだ。

だから生命のようなものができたとして、最初に直面するのはアミノ酸不足による飢えだろう。たまたま自然に合成されたアミノ酸から生物ができたとしても、まだ誰もアミノ酸を積極的に作ってくれていないからだ。その生命は直ちに飢えて死ぬ。

ケゾえもん
続く



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