「神は存在するか? その16」
(ケゾえもん 2023.9.14. 記)
私は木工で棚をつくるのが好きなのだが、それは以下の理由による。
1.地震国日本では棚はなにかに絶対に固定すべきなのだが、木工で作った棚はねじ止めなどでそれがやり易い。
2.使用方法が変わったら、ばらしてその材料で別の棚を作ることができる。
3.スチールの棚なんかだと重いものを載せて時間がたつと曲がってしまうが、木はそういうことがない。木材というものは非常に強い。
4.木工の棚でオーディオラックを作ると音が良い。(これは機会があれば説明)
などなどの利点がある。
私が多用するのは、角材とコンパネ(ベニヤ板)だ。コンパネは用途により厚さ12ミリのものか15ミリのものを使う。ホームセンターに行き、専用台車に材料を選んで積み、ホームセンターの工作部に行き、専用の申し込み用紙に手書きで簡単な図面を書いて依頼すると20分も待つときれいに板と角材が棚の部品として切断されて帰ってくる。そこに伝票がつけられているのでレジに持っていけば精算完了である。家に持って帰って1時間もかければ立派な棚が完成する。(1時間でできる設計にしてある。これについては機会があれば話す。)
さて棚を作ると言うことを生命活動のアナロジーとすると、私がホームセンターの工作部に提出したメモ(申し込み用紙)がDNAにあたる。DNAがしていることはこのメモ行為だけでDNAは他のことは何もしない。私のメモに書かれていたのは棚の設計図だが、DNAのメモに書かれているのはタンパク質の設計図だ。
ホームセンターの例で言えばメモは木工活動になんの関係もない。メモは売り場で木材を選んで集めて台車に載せることはしないし、それを使えるようにきれいに切断することもしない。メモはあくまでもメモなんである。DNAもそうだ。タンパク質を作る行為をするのは他のものであり
「DNAはあくまでメモでしかない」
だからこのメモ機能はメッセンジャーRNA、トランスファーRNA、リボソーム、二重らせん構造によるコピー機能などが一気に揃わないとまったく意味をなさない。そんなものがどうして単純なものからじょじょに進化できると言うのだ。
ケゾえもん
続く
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