オフィス「こころの森」の小さな空間で、いちばん大切な役割を担う椅子には、カール・マルムステンを選びました。ピンクの「ファルムル」(Farmor、スウェーデン語で”おばあちゃん”の意味)2脚と、濃いピンクの「コンサート」(Konsert)1脚。新品では、とても手の出ないシロモノをすべてオークションサイトで購入したので、色は選べませんでした。(笑)
カール・マルムステン
(Carl Malmsten, 1888 – 1972)
「スウェーデン家具の父」と呼ばれる家具デザイナー。28歳のときに、ストックホルム市庁舎の椅子コンテストで優勝し、一躍有名になり、その後、コンサートホールやお城の椅子などを手掛ける。のちに家具デザイナーを養成する学校を創立し、デザイナーとしてだけではなく、教育者としても活躍。彼の創設したふたつの学校(オロフスコーランOlofsskolanと、カペラゴーデンCapellagarden)からは、世界的に有名な家具デザイナーが数多く輩出されている。
1916年のコンテストで優勝した、伝説のStadhusstolen(市庁舎の椅子)。
スウェーデンの伝統と歴史の重みを感じさせながら、今もなお「現代的」であると語り継がれる。ノーベル賞授賞式でおなじみのストックホルム市庁舎見学時には、お見逃しなく!