【コロナ寄稿】高齢ならコロナで死ぬのもそんなに悪くない(ケゾえもん)

82歳の木村太郎は、高齢者としてコロナの警戒を緩められるのは怖いと言うが、ケゾえもんは自分がその歳になったらそういう発言はしないと言う。2020年12月1日付ケゾえもん寄稿と、およめの見つけたステキな高齢者ツイート紹介、全2,200文字。

ケゾえもんイメージキャラクター

「人はいつかは死ぬ」

(文=ケゾえもん)
人はいつかは死ぬ。
他のみなさんに強制するつもりはないが、私はそのことはいつも頭にある。
それで私の場合は80歳をひとつのめどとしている。
なにも80歳で死ぬ予定なわけではない。
しかし80歳にもなれば、なんらかの体の不調を抱える確率は高くなってくる。

医者に行く。検査の結果ガンですねと言われる。
このシチュエーションを持つ確率は年齢を重ねるごとに大きくなって、いつかは捕まる。
「もう年齢も年齢ですから、ガンとうまく付き合って行きましょう」と医者からお決まりの言葉をかけられる。

ある日突然、脳出血で倒れる。なにも悪いことをしてきたわけではないのに、人生の最後に身体の自由を奪われる。

認知症になる。多くの人は認知症になるとなにもわからなくなって幸せだと勘違いしているが自分の自我は残り、なにもかも、思考機能も感覚機能も運動機能も
うまく働かなくなり、とても苦しく、恐ろしいことになる。
認知症とは人間をコントロールしている脳の部分破壊なのだからそうなる。

そういうことを考えると、そういうことになる確率がまだ少しでも低い80歳までにやるべきことをやっておくということは大切なことだと考えている。

そして80歳になって、上記のことに捕まったら、それはそれで仕方のないことだと思うし、その覚悟は持っていた方が良いと思っているのだ。

いずれにしろ、死ぬのはけっこうな大仕事である。
日本では死に際して医療が決まりきったルーチンで介入してくるので余計である。静かには死なせてくれない。

私は新型コロナのニュースを最初に聞き、最初にこの病気の性質を聞いたとき、これは悪い死に方ではないかもしれないと考えた。

高齢になりコロナになって重症化して1、2週間くらいのうちに死を迎える。私なら上記にあげた三つのどれかとコロナとどれで死にたい?と神様に聞かれたら、即座にコロナでお願いしますと答えるだろう。

今回のコロナでは私は死なないだろう。
しかしある学説によれば強毒のコロナウイルスの出現は10年程度の周期で起こり、そのたびに免疫力の弱い人間が一定数死んでいるらしいのだ。

私の免疫力が充分弱った時、その時流行のcovid29 covid39 covid49 covid59 かで死神に捕まるかもしれないけれど、それはそれで仕方がないことなのではないか?(covid59は冗談だ)

ジャーナリストの木村太郎は今プロフィール見ると82歳だ。
番組の中で「コロナの警戒を緩めてもらっては、高齢者としては怖いので困る」という意味の発言をしていた。
私は82歳になったらそういう発言はしない。
自分の命のために若者を人質に取るなどということはよしとしない。
その時自分の命を守りたいなら、免疫のアップに努め自己隔離をするだろう。

じゃあ、今お前がコロナの重症患者になったらどうするのか?
と聞かれて考えてみる。だいたい、私の免疫は強い方みたいなのである。インフルエンザも一度もかかったことがない。
それで想像し難いのではあるが、想像してみると今だと、なんとか医療で助けてもらいたいものだと思う。
ちょっと今死ぬわけにいかないのだ。

ただし、エクモはお断りしたい。あれはぞっとしない装置だ。

ホクオ
「ぞっとする」の間違いでは?と思ったら、夏目漱石の『草枕』にも出てくる表現でしたよ。ケゾえもんって物知りですね。

私はエクモはいいや。いまから周りのものに言っておきたい、エクモなしで治療お願いします。それで死ぬ場合はもう仕方がない。
私はなにより、あのよってたかって治療しないといけないマンパワー燃費の悪い治療を自分が受けるのを潔しとしない。
あの様子は本当に美しくない。あんなにみんなに迷惑をかけた結果死ぬのでは死んでも死にきれないと感じてしまう。

ここまで話して、わたしの主張は明白だ。今の状況では若者がかわいそうだ。高齢者は自己隔離して、自分で自分を守り、フォーメーションディフェンスで若者たちに多大な犠牲を強いて守ってもらうのはもうよそうよ。
それで死神に捕まるならそれはそれで仕方がないじゃないか。
我々はウイルスのいる惑星に住んでいるのだから、運命だ。

(2020年12月1日、ケゾえもん記)

「こういうお年寄りにわたしはなりたい」 by およめ

およめ
これ、若い姪っ子が「いいね」したから知ったツイッターの投稿なんですが、こういうことを堂々と言える人ってかっこいいなと思います。
こういうお年寄りにわたしもなりたいし、「いいね」した姪っ子もかっこいいなぁと思いました。

私一応もう高齢者だからはっきり言おう。高齢者の命を何人か救うために、経済を停滞させ、職を失い命を絶ったり、就職できずに将来の第2氷河期になってしまう若者を大量生産するというのは間違っている。人の命は皆重いが、若者の命は高齢者より大切にすべきだ。高齢者の多くも賛成すると思う。

2020/11/17馬場正博氏のツイートより

このツイートには現在8.2万の「いいね」マークがついている。ついでにこの人のツイートをもうひとつ紹介しておこう。「いいね」は180しかないが。

医療現場はコロナ以前から労働環境の過酷さが問題だったが、コロナについては人口比で感染者は欧米の10分の1に過ぎず、重症者、死者はさらに少ない。それであっさり医療崩壊するとしたら、原因はコロナではないはずだ。それを考える良い機会かもしれないが、せんだろうな。

2020/11/25馬場正博氏のツイートより



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