プラグインを使わずに、自分でコードをいじってプラグインの機能を装備することにしのぎを削るワードプレス上級者は多い。
ワードプレスでサイトを作成していると、最初はあれこれプラグインを入れてカスタマイズして喜ぶのだが、慣れてくるとむやみにプラグインを入れることによるさまざまな弊害にも気づくようになり、なるべくプラグインは入れたくなくなってくるのだ。
が、しかし、プラグインを使わずにカスタマイズすることがよいことかというと、そうとも限らないのだった。
functions.phpに関数を入れて、プラグインなしでも同じことができるという情報を見つけたので、にがうり商店にカスタマイズをお願いできますか?
以下、プロのにがうりくんから聞いた情報をまとめておく。
よく「プラグインなしで・・・」という記事を見かけるが、結局テーマをカスタマイズしてプラグインと同じことをやろうとするとプラグインを使った時と同じだけの負荷がかかるため、単純に「プラグインを使うと遅い、手実装だと早い」というわけではない。
たとえば、今回、ホクオが欲しかったのは、管理画面の投稿記事一覧内に、記事別にどれだけのアクセスがあったか「表示数(ページビュー)」を示してくれる機能。以前は「Counter per day」というプラグインを入れていたが、サーバーウィルス被害に遭って再構築した際に削除したまま、アクセス数がさっぱりわからない状態だった。
やっぱりアクセス数が知りたくなったのでプラグインを探したが、「WordPress Popular Posts」も「WP-PostViews」も重いので、それを入れるとサイト表示速度が遅くなってしまうらしい。
にがうりくんによると、この「アクセス数の計測」の場合、通常は記事を表示するときは「読み込み」しか行わないところ、アクセス数をカウントするために、記事を表示したときにデータベースに「書き込み」をする必要がある。
つまり、
●アクセス数を計測しなくていいサイト:読み込みオンリー
●アクセス数を計測するサイト:読み込み+書き込み
の違いは、プラグインを使おうが、手動で実装しようが同じということになる。
ここで、プラグインには通常、あれこれ多くの機能がついているので、「そのうちの一部分しか使わない」という場合は、手実装のほうが余分な処理を省いただけ早くなるんじゃないかという一般の思い込みがあり、それはたしかにその通りらしい。
しかし、この違いよりも、「読み込みオンリー」と「書き込みを伴う」という違いのほうが断然大きい。
さらに、手動で一から実装する場合、苦労した割に、バグが発生しやすいという点も見落とせない。
したがって、こういう場合はプラグインを使う方が賢い選択といえる。
ページごとのアクセス数については、表示速度を犠牲にしても欲しいかどうか、もう一度考えてみることにします。
しろうとにわかりやすく説明してくれるプロはありがたい存在で、にがうりくんは、ホクオの快適ブログ生活の強い味方。プラグインでは対応できない種類のカスタマイズをしてもらったり、テーマのバグを修正してもらったり、いつもいろいろお世話になっている。