「日本の総感染者数についての考察再び」
(文=ケゾえもん)
私の日本全体コロナ感染者800万人説であるが、わかりやすいように数字を使って説明したつもりだがよけいわかりにくいと言われてしまう。もうちょっとくだいて説明してみる。当たり前のことを言っているだけなんだ。
今、仮に1億2千万人につまり日本人全員にPCR検査できたとする。そうしたら何人の陽性者が出るとあなたは思いますか?5000万人?それはない。そうしたら20万人PCR検査したら10万人の陽性者が出る筈だ。
じゃあ全体の感染者数が10万人でどうだって?それなら比率で考えて20万人にPCR検査したらたった166名しか陽性者が出ない筈だ。
もうこれ以上説明はしないから安心して欲しい。従って私の前記事で言ったことも考慮して考えると18万人に対してPCR検査をして2万人も陽性者が出るということは少なくとも数100万人の感染者がいると推測して間違いない。しかもこれは1回こっきりの18万人に対する検査ではなく、少なくともこの前後毎日毎日同じ様な条件で検査をやって同じ様な結果が出ているのだ。数100万人感染者がいるという推定にゆらぎはない。
(註)感染者と陽性者は違うという意見をいただいた。重々承知だ、PCR検査の場合感度と特異度を考慮にいれなければならない(私の過去の記事「なぜ疫学調査にPCR検査が不適切なのか:スウェーデン人医師説をケゾえもんが解説」2020/11/20を参照願いたい)。しかしそのことまで考慮して式を作っては説明複雑になり過ぎる。ただでさえ複雑だと文句を言われている。いずれにしろ感染者と陽性者は比例はする(正比例ではない)。感度と特異度の問題をネグレクトしても数100万単位の感染者がいるという議論の本質には関係ない。信じてくれ。
【コロナ寄稿】PCR検査陽性者数は感染者数ではない(ケゾえもん 2020/6/6)
以上のようなことによって、日本には800万人のコロナ感染者がいるというのが私の主張だ。するとどうなるかって?先ず話をわかりやすくするため、世に流布されている説と私の説を表にする。
感染者 / 発症者 / 重症者 / 発症率
ケゾえもん説 800万人 / 10万人 / 2000人 / .0125
一般の説 28万人 / 10万人 / 2000人 / .357
これも数字の出所をいちいち説明すると話が複雑になり過ぎるのでそうだと信じて欲しい。
発症してかつその人が重症化する率は2000/10万で0.02。
ニューズウィークによれば米国でICUに入る人(重症)の99%はワクチン未接種者だそうだ。つまりワクチンを打ってるのに重症になる人は重症者の中で0.01しかいないということだ。
するとあなたが今コロナの感染者になったとして発症してかつ重症化する確率は、0.0125×0.02=0.00025(1万分の2.5)
もしワクチンを打っていたとすると
0.0125×0.02×0.01=0.0000025(百万分の2.5)
とにかく総感染者数が数100万と考えるとコロナの発症率、重症化率は驚くほど小さい。(日本全体で2000人しかいないのだ、当たり前)逆に総感染者数は驚くほど多い。これがコロナが変幻自在に変化できる理由と思われる。つまり突然変異の機会がとても多いのだ。
私の記事「日本の総感染者数についての考察」で紹介した小黒法政大学教授は感染した場合の発症率を4割ととんでもなく大きい数字で言っているがこれは世の中の感染者はPCR検査陽性者だけという迷信にとらわれて出てきた数字で、おそらく臨床から出てきた数字ではない。それも当然でいくら臨床データーをいじっても総感染者数がわからなければ発症率は出ない。
ただし、そうだとしても感染者が発症する確率は百分の1.25である。今発症すると病院では診てもらえず、家でこんこん咳をしながら不安な日々をすごさなければならない。百分の1.25ならかまわないやと思うか、やっぱりワクチン打っておこうと思うかは、あなたの自由意思である。いまのところ。
(文=ケゾえもん)
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