【コロナ寄稿】尾身茂がコロナを5類に分類するのに激怒したら菅総理はこう言えばいい(ケゾえもん)

ケゾえもんイメージキャラクター

「尾身茂の研究 その3」

(2021/8/29 文=ケゾえもん)

東京オリンピックの開催を政府が勝手に決定したとき、尾身はなぜ分科会を通さないと激怒した。報復としてオリンピック開催反対を政府分科会として主張した。困った政府は尾身をなだめ、無観客開催ならいいという妥協を成立させた。この時、尾身は開催に反対の意見を引っ込める理由として「政府が開催を決定した以上、反対は無意味になった」との勝手な理由を言った。本当に腹立つよなこいつ。

頭越しにコロナを5類に変更をと言ったら、尾身は必ず激怒する。なんでこんな大事なことを分科会を通さず決めるのかと言うだろう。こう言えば良い。

「2類を5類にするのは初めてなので慎重を期して、ウイルス学の権威とコロナ臨床体験豊富な医師の意見を聞いて熟慮した結果、総理大臣たる私が決めたことだ。全責任は私が取る。(と言ってもなんの責任かこれはあいまい)分科会には必要がある事項がある時に諮問する。決して分科会軽視ではない」

「今、まともな治療が受けられずこれだけ国民が苦しんでいるのでコロナは5類にする必要がある。普通の病院でコロナを診れるようにする必要が絶対にあるのだ。今、抗体カクテル、イベルメクチン投与などの初期に行えば大きい効果のある治療方法が存在する状態になった。病院で治療を受ければ人工呼吸器も使える。自宅で不安にかられて待機しなければならない悲惨な状況をドラスティックに転換できる。ただし5類にするデメリットがあることは否定しない。しかし病院で治療が受けられない人々が治療を受けられるようになることは、あらゆるデメリットを上回るメリットがある」

この議論に持ってくると良いのは、デメリットとメリットという数量化できないものの比較なので、結局水掛け論になること。

ボリス・ジョンソンがコロナになって一時ICUに入ってしまったのを思い出して欲しい。一方トランプがコロナになって入院はしたが一週間したらケロリとして出てきたことを思い出して欲しい。状況はどんどん変わるのだ。もはやコロナは死病ではない。そのことを菅総理は言えば良い。

そしてどうしてこのタイミングかという質問には

「オリンピック、パラリンピックがあったので万が一の感染爆発を(ここで感染爆発という定義があいまいなのが味噌)おもんばかって現状維持を続けてきたが、パラリンピックも終わったし、先日ワクチンの接種率も50%を越えた、死者数は以前に比べ非常に少ないレベルで推移している。このタイミングで5類相当にするのが適当だと言うのが私の判断だ」

それでも尾身が噛みついてきたら言ってやれば良い。

「コロナを5類相当にした場合、特措法の規制を外れる。主に特措法に従って緊急事態宣言を出すか出さないかだけを判断してきた分科会には役目を終えたということで解散を求めたいと思う。コロナ感染で苦しむ国民を救うためには5類相当にするのが急務だ。そのことをじゃますることは誰にも許されない」

もしも、もしもこれを菅総理がすることができたら、間違いなく支持率は急上昇する。もちろん緊急事態宣言を発令する政府の側からそれを言うのはロジックがおかしい。しかし無能、無策とあざけられるよりましだ。こういう厚顔無恥の変わり身は政治家の得意とするところだろう。賭けかもしれないが、私には菅がこの賭けに負ける状況を思い描くのは難しい。ワイドショーだってそうなったら「2類にしてきたそれの政府の責任はどうなる?今回5類にするのは反対だ。」という切り口にするわけにはいかないと思うよ。

菅は総裁選も衆議院選も乗り切ることができるだろう。
今は我々には強い政府が必要だ。野党に進捗してもらうわけにはいかないのだ。

だけど無理なんだろうな。

(文=ケゾえもん)



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