(2023-10-28 ケゾえもん記)
1994年に私が6回行けたクライバー指揮の薔薇の騎士。
当然6回共同じ席だったわけでない。一番良い席は最前列ど真ん中でもちろん最高だったが、1階席でも少し後ろ過ぎる日もあった。憂鬱だったのが2階席の場合で1階席で聞きたいなーと思ってしまったものだ。ところがその2階席が舞台に向かって右側の一番舞台に近い席だったのだけど最高なのだった。写真で赤丸で示したのがその席の場所だ。
ウィーンフィルとクライバーがまる見えで至近。舞台は見え難いが歌手は近いので問題ない。
演出は熟知している。この席は至福だった。あー至福だった。
3幕最初の前奏曲の時だと思う。3本のクラリネットが少しづつアレンジを変えて短い旋律を順番に受け渡していく場面があるのだけど、それが目の前で展開されてすっごい興奮した。3秒にも満たない部分だ。そういうのがどんどん見える。(クラリネットの3人のうち二人はペーター・シュミードルとヨハン・ヒンドラーでリングアンサンブルの時に親しく話したこともあるので余計感情移入)録音ではこういうのそういうのはまったく気が付かない。
この席に味をしめて1階席の希望よりは後方の席だったときにここに行って座っている人々と交渉した。
「自分はオーケストラが見たいので1階席のこのど真ん中と交換しませんか?」
みんな怪訝そうな顔をしていたが、1名が私が示した1階S席のチケットを見て納得、無事交換が成立。わたしはまたもやこの最高の席を楽しんだ。
ただし3回目に交換交渉に行った時は、だめで冷たい目でおかしな人と見られてしまった。その日はしかたないので1階席後方で聞いた。
まあとにかく2週間にわたる6回もの経験なのでいろいろな経験をする。
(ケゾえもん)
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