【芸術寄稿】白黒フィルムとモノラルの時代にやっといてほしかった ないものねだり(ケゾえもん)

ケゾえもんイメージキャラクター
ホクオ
友達が、最近、古い映画のカラー化に凝って、いろいろ試行錯誤しながら研究しています。
ケゾえもん
ほう、そうですか。
ホクオ
ここから先は、ケゾえもんの独演会になります。

モノクロ映画のカラー化による臨場感アップのうわさは聞いていた

(文=ケゾえもん)
カラー化すると、ものすごく臨場感が出るというのはNHKのBSで
「カラーでよみがえる第一次大戦」
「カラーでよみがえる大英帝国」
「カラーでよみがえる1920年代」
などの番組で見ていて驚かされて知っていました。

映画のカラー化は米国で一時流行って、34丁目の奇跡とかカサブランカなどがカラーで見られているといううわさを聞いて一度見てみたいものだと思っていたのですが一向に放送されないのですが、これは恐らくですが、著作権かなにかの問題が生じたせいではないでしょうかね?

しかし今は簡易疑似カラーとは言えそんな簡単にカラー化できるとは知りませんでした。映像処理技術の進歩はすごい。

ホクオ
ここから先は、ケゾえもんお得意の思考実験になります。

白黒フィルムの時代にやってほしかったこと

ところで白黒フィルムの時代でも、もし3台のカメラにそれぞれ3原色のフィルターを割り振って取り付けて撮影していれば、いまのコンピューターなら3台のカメラの位置のずれも修正して完璧にカラー化できたのですよ。

これは音楽でも言えて、モノラル時代にもし2台のテープレコーダーで2台のマイクロフォンを使って録音してくれてさえいれば、簡単にステレオ化できたのですが、ないものねだりになってしまいますね。
(ふたつのマイクロフォンはちょうど人間の頭の幅だけ離すのがいいでしょう)

もしこれをしてくれていれば、伝説のフルトベングラー指揮、ベルリンフィルのベートーベン第5がステレオで聞けたのですけれどねぇ。

自動ピアノが再現した天才ピアノ奏者の伝説のバッハ

おもしろい試みがあります。グレン・グールドという天才ピアノ奏者がいて、バッハのゴルトベルグ変奏曲の伝説となっている録音(1955年)があるのですがこれ録音が古い。それでこの演奏を波形分析して、それを超高性能自動ピアノに弾かせてそのピアノの音を最新録音装置で録音してCD化したのがあるのですが、これ自動ピアノは見事にグールドを再現しています。
しかし音の強弱の分解能が1/100であるらしく、古いオリジナル録音と鮮度抜群の自動ピアノ演奏を聞き比べるとやはりオリジナルがいいですよね。
つまりこの方法では完全再現とはいかない。

しかしこれからコンピューターがもっと発達したらコンピューターがフルトベングラーの録音を聞いて分析してオーケストラの100人のそれぞれをバーチャルで演奏して合成して聞かせてくれるというようなことがあり得るのではないかと
少し楽しみにしています。

これについては実は私は昔からアイデアがあってどこかの交響楽団をつかってメンバーそれぞれにヘッドフォンをつけてフルトベングラーの録音を聞かせながら演奏してもらえば、フルトベングラーの演奏を再現できるのではないかと思っているのですがどうでしょう。このアイデアを思い付いたときはヘッドフォンのコードが演奏のじゃまにならないかと思っていたけれど、今ではブルートゥースヘッドフォンがあるから大丈夫でしょう。

未来のためにやっておくべきこと

それから、われわれは3台のカメラを回さなかった、2台のテープレコーダーを使わなかったとの過ちをおかしたわけですが、その轍を踏まないためにもピアニストを四方八方から数10台のカメラで撮っておく必要があるのではないかと思うわけです。
ピアノの演奏は人間という物体が物理的に鍵盤を叩く結果ですから、近未来のコンピューターは演奏するときのピアニストの姿勢、動き、筋肉の様子、指のスピード、指、手のひら、手首のねじれ等々を補完情報として演奏を再現できるようになるかもしれんぞと思うわけです。演奏の再現とはですね、コンピューターが演奏波形を作っても良いしコンピューターがロボットに本物のピアノを弾かせてもいい。私としては後者の方が感情移入できる。

あーでも、いまさらだと、グールドもアラウもギーゼキングもリヒテルもミケランジェリもすでに死んじゃったからなー。

(2021年3月15日 ケゾえもん記)


※冒頭の画像の出典はこちら

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