2020年10月27日付、ケゾえもん寄稿(2,450文字)
ヨーロッパで今なにが発生しているのか?
(文=ケゾえもん)
https://crisis.ecmonet.jp/ のページに行くとコロナの重症者として、エクモ装着者と人工呼吸装着者のグラフが出るのだけれれど、グラフはおいとくとして
10月26日
人工呼吸器装着者で死亡217名 軽快746名
エクモ装着者で 死亡72名 離脱166名
という数字が書いてある。
軽快、離脱とはつまり重症になったけれど大丈夫になったという意味で、つまり746名とか166名とかの人間が一度は重症であったということを示している。
一方、死んでしまった人が217名とか72名とか言うのだから少なくとも死者に対して数倍の重症者が出るということを示しているし、それは一般常識としてまあ自然に受け入れられることだ。
ある恐ろしい病気がありました。1千万人の中で100人が死にました。
この病気で重症になった人は100人でその人はみんな死にました。
他の人は重症にはぜんぜんなりませんでした。
という話を聞いたら、それは変だと思うでしょ?
100人死んだなら、1000人くらい重症が出てもおかしくないというのが
常識だよね。
そこまで言っておいて日本の死者数の推移を見よう。
私が「いつの間にかマスクを外している政治家たち」(2020/10/13)の記事で引用したグラフの再掲である。
グラフは全体が見えるように小さくしてあるから見難くなっているが日本の死者数は(欧米などに比べて)本当に少ない。最大で1日49名、25名を越えた日は5日しかない。死者最盛期の4月後半から5月前半でグラフは平均するとひとつの山を作っている(第1波?)のは見えるけど死者の数が少ないのできれいな分布にはとてもならず、櫛の歯が欠けたようなグラフになっている。
さてグラフをずずっと右の方に目をむけるともうひとつの山が見える。これ山?(第2波?) 否!私には山には見えない。それまでほとんどゼロになっていたのに7月後半から突然あがり始めて、山と見える山を作らず、だらだらだらだらと1日5名から15名くらいの間で繰り返されている。
だから私は7月後半にコロナ死者の基準を変えて、日本では普段から出る1日800名の肺炎死者のなかから5名15名がコロナ死者となるように統計に作為が加えられたんじゃないか?と疑問を呈したのだ。
さらに言えば、私の前振り説明でもわかるように、一定数の死者に対して数倍の重症者がいる筈なので、1日5名から15名の死者が出続ける状況であれば毎日何十名もの重症者が用意されていなければおかしいのだ。
ところがhttps://crisis.ecmonet.jp/ のページで調べると本日のエクモ装着者は全国で、いいですか全国で16名、人工呼吸器装着者は127名となっている。1日5名から15名コロナ死者が出続けているのが本当なら、その死者のうち数名だけがエクモ装着者だとしても、16名しかいないんだから1週間もしたらみんな死んじゃっていなくなっちゃうじゃないか?
それとも、なぜかエクモ装着者は死なず、127名の人工呼吸器装着者からだけ死者が出てるのか?
それとも、エクモ装着者が死ぬと、ちょうど補充するだけ人工呼吸器装着者の中からエクモ装着者が出てバランスが取れてるとでも言うのだろうか?
3月4月のころには芸能人が死んだ、有名人が中等症になって死ぬほど苦労した、一般人の中からも熱が出て苦しくて大変だったなどなどの体験談が豊富に報道され、多くの人が震え上がったしこの私にしても、そうはなりたくないと思い、肺炎の徴候が出たらすかさずわかるように、パルオキシメーターまで購入し、普段常備しない風邪薬まで買い込んで身構えたのだ。
だけど、今そんなニュースはゼロでしょ?まったくないでしょ?
元阪神の片岡が「苦しかった」「死を感じた」なんて体験談を語るなんてのと同等のエピソードがありますか? 宮藤官九郎が大変でした「どうして僕が」と落ち込みましたなんて心境を吐露するなんてのと同じ話を聞きますか?ってことですよ。
今年の春に発生した流行はもう起こらない。
今年の春と今と何が違うかっていったら、もうそれは免疫しかない。
とにかく今年の春と今とではコロナの威力がまるで変っている。
私はその原因を考察して、一度は(がせを言うつもりはないと断ってから)「コロナウイルス弱体化」の可能性を言ったが、そういうことはなさそうだ。
だから流行が治まった原因は免疫なのだ。
日本について言えば今年の春までは免疫を持っていない人が一定割合いた(しかし多くの人はすでに持っていた:上久保説)。しかしそれもウイルスが変異して実行再生産数が高くなった結果、もう本当にほとんどの人が免疫を持ってしまっている。この構図を私は深く信じている。
だから日本ではすでにコロナは終わっていると言っているのだ。
(ただしこの構図に反する現象が発生したら、それはその時点で考える)
だから政治家が官邸の会議で全員でマスク外したり、Go toトラベルキャンペーンが行われたり、(決してwithコロナの精神でこれが行われているわけじゃない。withoutコロナだから行われているんだ)もっとTokyo旅行キャンペーンが行われたりしているんだ。
それにしてもGo toトラベルキャンペーンが始まったとき政府を批判してその後もなにかと規制しよう規制しようと言い続けた小池百合子がこの「もっとTokyo」を始めるにあたり、
「都民の皆さんに都内旅行をもっと楽しんでいただき、東京の魅力を改めて発見していただきたい」
とだけ言って、あれだけ規制と言っていたのに、どうしてこのキャンペーンを始めることができるようになったのかについて、まったく説明しないのには腹が立つ。まあ、いいさ、やつは間違っていたのよ。
では今ヨーロッパで発生していることはなんなんだろう?
イギリス、フランス、スペイン軒並み外出規制らしいではないか?
<つづく>
2020年10月27日、ケゾえもん記