2020年7月17日付東洋経済オンラインの記事、「新型コロナ、日本で重症化率・死亡率が低いワケ」:高橋泰教授が「感染7段階モデル」で見える化 が、ケゾえもんの主張にぴったり合っていたようで、全6ページにわたる長文の内容をコンパクトにまとめて寄稿してもらった。
国際医療福祉大学の高橋泰教授は、公表データを使って感染モデルを作成した。そして以下の考察をした。以下は考察に過ぎないが、公表データーに矛盾しない考察であり、私はそれに大いに賛同できる。
1.コロナは毒性も伝染力も弱いおとなしいウイルスである。
たいてい無症状か風邪の症状程度で終わり、サイトカインストームや血栓形成まで行くのは1万人から2.5万人に1人程度。
2.コロナが重症化するのは1万分の1~2.5万分の1の確率で凶暴化するからであり、凶暴化した場合、患者を高い確率で死亡させる。
3.コロナが弱毒性の結果、コロナが体に入っても多くの場合自然免疫で治癒してしまい、この場合抗体が作られない。
4.欧米と日本の違いは下記グラフの自然免疫力の比較的小さな差によるもので、その小さい差によりコロナが体に入った場合の発症確率が欧米20%、日本2%になったと考えられる。
図はそのイメージ図である。
5.この自然免疫の強さを作り出しているものは、BCGワクチンのロシア株と日本株である可能性は相当高い。
6.以上のことにより日本人の30%がコロナを体内に入れたことがあると仮定した場合の各ステージの%を観察事実から推定したのが以下の表である。
これはあくまで推定であるが観察事実に適合するように数字を探りシュミレーションしたものである。その結果、このシュミレーションは観測事実と合致している。
これによればたとえば若年層の死亡はコロナを体内に入れた人の中で0.0001%以下。70歳以上でも0.0044%程度。さらに言えば70歳以上でも重症化のリスクは0.0059%以下。さらにさらに言えば70歳以上でも体にコロナが入っても97.996%はほぼ無症状ということになる。詳しくはご自分でこの表から高橋教授の主張を読み取っていただきたい。
7.一方、昨今ワイドショーで騒いでいる連中の言う主張は、コロナは強毒のウイルスだ。日本人の0.5%しか体にコロナを入れた経験がない。体にコロナが入るとほぼ100%の確率で獲得免疫が発動し、このウイルスと戦う。日本人の0.5%というと人口1憶2千万人として60万人。観測結果から言うと約1000人死んでいるから致死率0.17%だ。
以上は高橋教授の主張とはまったく違う。今の時点ではどちらが正しいかはわからない。
8.高橋教授の主張にもどる。今の時点で人口10万に対して0.8人亡くなっている。自然免疫を重視したシュミレーションをすればどんなにコロナが蔓延しても10万人あたり3人以上、つまり日本全国で3800人以上死なない。
(3800人以上死なないというのはあくまで予想だ。証明ではない。)
9. 一方、人口10万人にたいして16人、全国で2万人自殺者がいる。過去に景気が悪化したとき10万人にたいして24人自殺者が出たことがある。(観測事実)景気悪化で10万人にたいして8人増えたことがあるわけだ。そうだとすると非常に厳しい非常事態宣言を実行しコロナの死者を、たとえ人口10万人にたいして2人程度亡くなるのを防いだとして、それが8人の死者を増やす結果になったらどうするのかということを考えないといけない。
以上。
2020年7月17日、ケゾえもん記