【クラシック寄稿】ウィンフィルのフルート奏者シュルツさんの思い出とNHKホールの席の選び方(ケゾえもん)

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前の記事の続きのケゾえもん寄稿。

ケゾえもんイメージキャラクター

シュルツさんのご冥福をお祈りします。

そうですか、シュルツさん亡くなってましたか。
確か心臓手術されたとかで激やせした姿は、テレビで見てはいたんですが。
でもウィーンフィルは定年までは全うされたんですね。
ご冥福をお祈りします。

しかしそうなると私がシュルツさんにお会いしたのは、15年前どころでなく20年前くらいになるわけだ。
考えてみれば、彼女と会う前だし、彼女と同じ趣味を始めてそれに夢中になる前だからそのくらいにはなる。

私がシュルツさんの死を知らなかったのは、クラシックのコンサート会場に足を運ばなくなったことが大きい。

年50回コンサートに行っていた私が行かなくなったのは、席を自分で選べなくなったから。

夢中になった趣味(ここでは話さない)で時間がなくなったのは事実だが、それとは別の理由がある。

実は私、コンサートホールでの座席の位置の違いでの、聞こえる音の違いを良く知っていて、音が悪い席で聴くのは絶対嫌なのだ。
クラシックのコンサートはPA装置を使わないから余計そうなのだ。
初めてNHKホールに行ったとき(N響の定期演奏会だった。)、ホールの音の悪さに仰天して、もう二度とこのホールに来るものかと思ってしまった。
クラシックのホールとしては大き過ぎるのだ。
つまり音が飽和してくれない。

しかし後に考えを改め、まあ良い席ならNHKホールでも良いと考えるようになった。

最初に行った時が2階席で、ホールがでっかいから3階席もあってそれが天井からの反射音を妨げていた席だったのだ。
NHKホールの2階席でも、前の方で頭の上に3階席がないならまあ良い音だ。
その後経験からわかったことだが、こういう構造のホールで天井の反射音が来ない場合は壊滅的に音が悪い。
音は距離の二乗に反比例して減衰するから、遠いステージの音を聞くのに天井からの反射音も直接音も総動員して聞かないとだめなのだ。

まあ、こういううんちくを言っているときりがない。
とにかく私はホールの席にうるさい。
20年くらい前まではクラシックのコンサートの発売というと電話受付だった。時間と同時に電話をかけ始め、話し中にもめげずリダイヤルでかけ続け、オペレーターが出ると希望を言ってそこらへん空いているか?と聞いて希望の席をゲットする。

ところがやがてネット予約に移行して席は主催者のお任せということになってしまって、これは私には耐えがたいことだった。
まっ、それで年50回は行っていた私のコンサートゴウアーとしてのキャリアは終わったのであった。

そうですかシュルツさん亡くなってましたか。
年始のウィーンフィルのニューイヤーコンサートをテレビでみても、ウィーンフィルのメンバーもすっかり入れ替わってしまったと思っていたのだけれど、そうですか、亡くなっていましたか。

私は長岡鉄男も認めた超高級ヘッドフォンをさらに改造した。

写真はシュルツさんが私の家でオペラを鑑賞したヘッドフォンである。

SONY製の超高級品でドームは桜材でできている。
よくヘッドフォンが良い音を出しているのに、耳から外してテーブルの上に置いたりすると「シャリシャリ、シャリシャリ」と変な音になるでしょ。
どのヘッドフォンでもそうなので
私はそれはなにか原理的なことだと思っていた。
ところがこのヘッドフォンはそんなことは、なくてもちろん音量は小さいが、ちゃんとした音がテーブルの上から聞こえる。
つまりは小さい高性能スピーカーなのだ。
有名なオーディオ評論家の長岡鉄男は「まさしく高級スピーカーの音がする。しかし私はヘッドフォンで音楽を楽しむ趣味を持たない。」と評論していた。

それを、改造して3メーターものスピーカーケーブルを取り付けた扱い難いそのヘッドフォンを、コンサートを終了して疲れて、寿司とお酒をしこたま体にいれたシュルツさんに無理やり頭につけさせてオペラを1幕聴かせるんだから私もひどいもんである。

しかしこのヘッドフォンからは最高の音が出ていた。それは断言する。
しかもレーザーディスクの映像は120インチ。当時液晶プロジェクターなどは存在せず、(存在してもおもちゃで)SONYのドルフィンという3管式プロジェクターの色のりのりの映像をお見せできたのだから、激務で観客としてはオペラもゆっくり見れないシュルツさんのおもてなしには充分なっていたと思う。

うれしそうにロッシーニ・クレッシェンドといっしょにリズムを取るシュルツさんを見て、私もうれしかったもの。

2020年8月9日、ケゾえもん記

ケゾえもんからホクオへの初のダメ出し

(2020年8月11日、追記)
ケゾえもんは、ホクオの気まぐれで適当な原稿編集に変更を要求したことは一度もなかった。タイトルも挿絵も段落分けも見出しもお任せ、文章の改変さえ自由にやってくれたまえという完全放任主義のボスなので、ホクオはケゾえもんにお伺いを立てることもなくいつも勝手に編集して公開する。

そのケゾえもんに初めてダメ出しされたのが、さっきまで冒頭のイメージ画像に使っていたこの写真。

「音が悪そうに見えるんだもの」ということで、以下の別案3例とともに差し替え令が出たのは新鮮な驚きだった。今までイメージ画像なんて見てもないと思っていた。

SONY MDR-R10

この三つは縦横比の関係で不採用だと言ったところ、あきらめずに送られてきたのが本日差し替えた冒頭画像。ケゾえもんのヘッドフォンに対する強いこだわりを思い知ったエピソードだった。

ホクオ
画像を差し替えましたよ。
ケゾえもん
満足です。今日は疲れているので原稿なし。

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