(5月18日に公開した記事を6月8日に加筆修正。)
ほんの少し前まで「覆面禁止法」に引っかかる懸念さえあったマスクが、今や、世界中でひっぱりだこになり、アフターコロナのファッションアイテムとして繁栄するかもしれない勢いを見せている。
「ロックダウンが緩和されたとはいえ、世の中、変です!」とスイス在住のハイジ。「色々あるとは思いますが、スウェーデンのやり方のほうがいいのでは?」
ハイジに教えてもらったスイスでのマスク着用の話、辻仁成の紹介するフランスの様子(4,000文字。)
Contents
世界中の人がマスク!?
秋冬の日本ではごくふつうに見られる大衆のマスク姿は、これまで外国人には奇異に見られていた。ほんの2ヶ月前、ヨーロッパにコロナの波が押し寄せてきた2020年3月だって、ヨーロッパに在住の日本人の間で「マスクしたいけど恥ずかしい。」とか「恥ずかしいけどマスクする。」という会話が聞かれていたものだ。
ところが今では━スウェーデンでは見かけない光景なので、半信半疑なのだが━世界中の人がマスクを着用している!?
(写真の出典:ニューヨークタイムズ)
カリフォルニアの知人は、75パーセントの人がマスクをつけて街を歩いている印象だと言っていたし、スイスでは、ロックダウン緩和後オープンした美容院で、お客までマスクを着用させられたそうだ。
スイスの美容院、お客もマスク着用
写真:5月15日のスイスの美容院。5月11日よりロックダウンが緩和され美容院がオープンするや、予約が殺到した。お客も終始マスク着用でケープは使い捨て。(情報・写真提供、ハイジ)
ハイジの知人の経験によると、クレジットカードの使えないチューリヒの美容院では、現金の授受を避けるために、代金をあとから銀行振込しなければいけなかったそうだ。
「わたしの周りの人たちは、みんな変だと思っている。」
たまたまそうなのかもしれませんが、私の周りは、みんなこの過剰な騒ぎが変だと思っている人達ばかりです。
ハイジ(スイス在住)
友人のご主人の医師も、はっきりと「コロナは全然大したものじゃない!」と言い切っています。初期の段階で未知のものに対する警戒があったのは仕方ないにしろ、今は、大したものじゃなかったと分かっていると!
知り合いのドイツ人の女医さんも、ドイツに帰ると、みんなマスク????で、頭が変だと!
わたしの夫も、昨日の美容師も、みんな‼️そう思っています。
(ホクオ注:ハイジのご主人もドクター。)
それなのに、世界中がこんな風になっていることに、憤りを感じます。
どこで、こういうことになっているのか。。。
アメリカや日本で、失業者や、倒産者も増える中、色々あるとは思いますが、スウェーデン????????のやり方のほうがいいような。。。?
とはいえ、マスクに限って言えば、スイスではマスク姿が見られるのは、ロックダウン解除後のレストラン、商店、美容院など義務づけられているところに限られ、街中では、ほとんど見られないそうだ。
「フランス????????の方はもっと異常ですよ。」とハイジに聞いて、開いたサイトを見て仰天した。
辻仁成(パリ在住の作家)のブログに掲載されている驚きのマスク写真の数々
フェイスシールドをつけて買い物するパリのマダム
有名な仏紅茶ブランド、クスミティーの棚の近くでお買い物中のマダム!
あんなにフランス人はマスクを毛嫌いしていたのに、ロックダウンが解除になった後、ほぼすべての人がマスクを付けている。マスクを付けていない人の方が圧倒的に少数派なのだ。フェイスシールドをかぶった人も結構いた。みんなびくびくしながら、人とぶつからないように、人を避けながら、買い物をしていた。これは社会復帰までに長いリハビリが必要だな、とぼくは思った。
滞仏日記「バゲットを振り回して他人を近づけない社会的距離マダム出現」Posted on 2020/05/14 辻 仁成
上の写真は、この記事に載っている数々の写真の中の一枚なので引用元の記事をご覧いただきたい。「街を歩いている人の75パーセントがマスク着用している。」と言っていたカリフォルニアのアメリカ人に、記事中のたくさんの写真を見てもらったところ、マスクや手袋の写真はアメリカでもふつうに見かける光景だが、フェイスシールドや雨合羽までは見たことがないと驚いていた。
辻仁成父子が喜んで歓迎した「アヒルさん」
辻仁成のアパートの水漏れで業者の人が来ることになり、父子で2ヶ月篭って頑張ったのにと、とても心配していたら、こういう人が来た!と喜びの記事。
スイスのハイジより
うちも同じ頃、丸1週間ペンキ屋さんが一人入りましたが、勿論マスクなんてしていないし、私も心配しませんでした!
ハイジが教えてくれたまた別のこの記事によると、上の写真の業者がやってきたとき、辻仁成の息子が「アヒルさんが来た!」と言ったそうだ。手袋に雨合羽型のロングコートを着て完全防備だったこの人を見て、父子は安心したと言う。
マスクは、ほんの少し前まで「覆面禁止法」に引っかかりそうなぐらいヤバイものだった
ハイジは、コロナ前に「オーストリア旅行????????専門会社」から来ていたお知らせのことも思い出して見せてくれた。
オーストリアでのマスクの着用につきまして
オーストリアでは「覆面禁止法」が2017年10月より施行されています。覆面禁止法とは「公共の場での顔を覆うベールの着用を禁止する」という法律です。
夏は冬よりもマスクの着用は少ないかもしれませんが、日本で一般的に販売されている風邪用や花粉症用のマスクも顔を覆っているとみなされた場合、取締りの対象になる可能性がございます。特別な健康上の理由以外、無用のトラブルを避けるため、オーストリアへ入国・滞在される際には、公共の場所ではマスクを着用されないことをお勧めいたします。
また、オーストリアでマスクを着用されていて、警察官にマスクを外すように言われましたら、従ってください。従わない場合は、警察署に連れて行かれたり、罰金が科せられることがございます。マスクの着用に関しましては、健康上の理由などで許される場合もありますが、その場合は、ドイツ語または英語による医者の証明書が必要となりますので、ご承知おきくださいね。
ホクオは「いい話」の内容は読んでいないので、不謹慎なのを承知で言わせてもらうが、この写真だけ見ると、昔、オウムのヘッドギアを見たときに感じた感覚を思い出す。
マスクが脚光を浴びるファッションになる日は近い!?
ハイジ情報、まだまだ続く。
ビキニと同じ模様のマスクをつけた新しいスタイル、「トリキニ」が今夏、世界で流行するかもしれない。
日刊ゲンダイより「最新ファッション?お揃い素材のビキニとマスクに注文殺到」(公開日:2020/05/15)
イタリアの水着専門店のオーナーが発案者で、娘がモデルとなってフェイスブックで紹介すると大きな反響があり、すぐに地元メディアが写真入りで取り上げた。
スイスのドラッグストアの店頭ワゴンにあふれるマスク
さっき、ドイツ????????のチェーン店のドラッグストアに行ったら、入り口すぐのところに、ロックダウンの時以上にマスクが大量に置かれていて、びっくり!
2020年5月23日 ハイジ(スイス在住)レポート
布製の柄物もありました。誰も買っていませんでしたが。。。
(写真:スイスのスーパーでワゴンからあふれるマスク)
(写真:マスクの柄は、キスマークやチェック柄・・・。)
誰もマスクをしていないスウェーデンでは、当然ながらこのようにマスクが売られているのは見たことがない。
■関連参考記事:マスク着用により免疫力が下がってしまう事実もあるので、むやみにマスクをつけない方がよいと言う医師の主張。
「マスク着用で免疫力は下がる」(Dr. エリクソン)
■関連記事:スウェーデンでは誰もマスクをしていない!
「コロナ中とは思えないストックホルムの人混み:マスクを探せ!」
■関連記事:
「コロナの狂気:マスク着用しないで袋叩きに遭う客(映像)」