解雇や隔離、ワクチン拒否の高いツケ:欧州で高まる同調圧力

※2021年7月7日、追記。

スウェーデンでも「ワクチン、もう打った?」が、判で押したような最近のあいさつになっている。しかし、この質問をストレスに感じる人がいるのも事実だ。健康上の理由で受けることができない人、「ワクチンを打ちたくない」という人もいて、その人たちにとっては、何気ない「ワクチン、もう打った?」が、健康状態や信条の開示に関わるプライベートでセンシティブな質問になってしまう。

それだけならまだしも、義務ではないはずのワクチン接種が事実上の義務になりつつあるようで、スイスではワクチンを拒否したために解雇されたという事例も報道されている。

ワクチン拒否で解雇の事例(スイス)

フォンターナさんは、ある日、上司から新型コロナウイルス予防接種を受けるよう強く求める手紙が送られてきたが、個人的な理由で拒否したという。その後、電話があり、接種することをもう1度よく考えるよう言われた。
(中略)
また手紙が届いた。「予防接種を受けたいか」という質問に「はい」という項目だけがあり、それにチェックを書き込むという内容だった。その手紙をそのままにしておいたところ、2月下旬に解雇を言い渡された。
(中略)
フォンターナさんによると、ほかに2人が同じ理由で解雇されたといい、同紙は、その2人のコメントも公開している。1人は理学療法士で「予防接種を受けたくないと言ったので、私も解雇されたのです」と話し、もう1人は「解雇の理由は予防接種です。接種を受けない人を働かせておきたくないと言われました。」と語っている。

ニューズウィーク日本版(2021/6/15)

本日(2021年6月15日)公開されたこの記事、「ワクチン接種進む欧州で高まる同調圧力 拒否した者が解雇される事例も」(ニューズウィーク日本版)は、冒頭で「個人主義や人権意識の高いはずの欧州で、自らの体について自己決定権が奪われかねない事態が起きている」と始まり、人権問題としてこの事例が取り上げられている。

ノルウェーの規制は去年より厳しい

ノルウェーの知人は、この夏、スウェーデンに遊びに来るつもりだったが、車で国境を越えて簡単にスウェーデンに来られても、行きはヨイヨイ帰りはコワイになると来ることをあきらめかけている。ワクチン接種証明がない場合、ノルウェー帰国時に自費で国境にあるホテルに10日間の隔離※が義務づけられているそうだ。

去年は、ノルウェーからスウェーデンに来て、再びノルウェーに戻ったあと自宅で2週間の自主隔離というルールはあったが、経済的負担は発生しなかった。それでそのルールを受け入れて遊びに来たのだが、今年はワクチンを打てば自由が与えられる反面、打っていない場合の規制は去年よりも厳しい。10日間もホテルに自費で宿泊しないといけないとなると最低でも10万円の出費が余計にかかってしまう。

※追記:2021年7月1日より規制が緩和され、ノルウェー帰国時に国境でPCR検査の結果が陰性なら自宅で自粛隔離でもよいことになったため、上述の知人は、7月7日現在、スウェーデンの我が家に遊びに来ている。

ワクチン打った?の質問はタブーにすべき?

スイスのAさん
スイスのX大学では、職員や学生の間で互いにワクチンを打ったかどうか聞くことは禁止だそうです。差別になるからという理由だそうです。
スウェーデンのBさん
スウェーデンの学校でも、そういう学校がありますよ。

※スウェーデンのワクチン証明に関する情報はこちら。(英語)
https://www.ehalsomyndigheten.se/tjanster/covid-certificate/

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