「日本のワクチン接種およびフランスのロックダウン」
(文=ケゾえもん)
日本が如何にワクチン接種が順調か、ちょっと独自に調べてみた。
ワクチンのお陰で完全にコロナ終息状態のイスラエルで調べると、1日の接種人数は約6万人程度であった。(わずか6万人だよ)フランスでは1日摂取人数は33万人。
一方日本ではすでに1日50万人になっており、本気で1日100万人を目指すらしく、これあながち夢でない。最初のころ、日本は海外に比べて著しくワクチン接種が遅れていると言う説が流布されたが、そんなことはまったくない、河野大臣の仕事ぶりは見事である。
供給量に関しても日本政府は、ファイザー製1億9400万回分、モデルナ製5000万回分、英アストラゼネカ製1億2000万回分確保しており、まったく問題ない。
イスラエルのグラフを見ると死者数は接種率31%を越えたときに下がり始め60%になった現在死者ほぼゼロ。(もちろん接種からタイムラグがあるのは知っている。あくまで目安)フランスは接種率24%で下がりはじめ現在は接種率41%で死者数88名。フランスは驚いたことに6月9日より一般観光客の受け入れを決めた。
日本はこの調子で行けば(ざっとだよ。精密ではないよ)7月15日には接種率30%を越える。そして日本においてはイスラエル、フランスに比べてコロナ死亡率は一桁または二桁低いことは周知の事実だ。おそらくだけれどオリンピックが始まるころには1日の死者数は充分少ない人数に落ち着いているだろう。まあ1日1人から5人程度になるのではないだろうか?それも多くは70歳以上のワクチンを接種していない人が死者になるだろう。
フランスの観光客受け入れだが、世界中OKというわけではもちろんなく、日本(コロナ感染が比較的制御できているとみなされた)からの観光客はワクチンを2回接種した証明書か、搭乗前72時間以内のPCR検査陰性証明書のどちらかがあれば隔離免除で入国できるそうだ。こんなに早くフランス観光旅行が実現されるとは思わなかった。でもまだ1日死者数88名。日本ならワイドショー批判の嵐だろう。尾身茂も大反対だろう。
ところでフランスのロックダウンはとんでもなくきびしい、だから日本と比べてうんぬんと専門家やコメンテーターがしたり顔で解説してきたわけで、我々もそれを信じてきたけれど以下の記事の抜粋を読んで欲しい。
そして何より不思議なことに警察のコントロールに出くわしたことがない。昨年3月の1回目のロックダウンのときは厳しくて、わずか1時間の外出中に3回もコントロールを受けたこともあり違反者への罰金も容赦無かったけれど、2回目のロックダウンでは数回コントロールをしているのを見かけただけで、その以降は見かけることすらなくなりました。言葉は悪いけれども、だから皆んな確信犯でばんばん違反。(中略)彼らは常識ある至極真っ当な人ですが、彼らのような人こそフランス人らしいと言えるのかもしれません。
https://madamefigaro.jp/paris/blog/chichi/post-419.html
つまり日本の緊急事態宣言は1回目の時は緊張感があって良く効いたけれど、それ以後はあまり効かなくなった。日本でも戒厳令が出せる憲法改正が必要だ、などと言われてきたけれど、なんのことはない、フランスでも2回目以降のロックダウンは骨抜きだったのだ。じゃあなんでロックダウンなんかする? あーあ、ドクターエリクソン、あなたはやはり正しかったですよ。そして日本の緊急事態宣言はロックダウンごっこに過ぎないと言い続けた私の説も正しい。自信を持って言える。
(2021/6/6 ケゾえもん 記)
※冒頭画像の出典はこちら。