「玉川徹の発言はただのゲーム的ディベートだ。」
(文=ケゾえもん)
もう、気にいらないからモーニングショーは今後見ないことに決めたのだけど、以前言った様に15倍速ですべてを録画はしてある。12月14日に玉川が「私はあおっている。あおるくらいがいい」というとんでもない発言をしていたとユーチューブの投稿でみたので、どんなものかと見てみた。
私が見てもとんでもない発言だった。
玉川の発言の正体が初めて見えた。
この日の出演者は、山口真由、石原良純、田崎史郎。リモートで岡田晴恵。
発言を要約する。逐語書き写しではないが、だいたい正確だ。
●玉川:
感染症に関してはある種・・・(僕が)あおっていると言われるくらいで、いいじゃないかと思ってずっとやってきたんですよ。
結果としてあいつはなんかあおるばっかりだと言われたとして(以後は割愛、ただの言い訳だから)
(ちなみにリモートで参加の岡田晴恵はこの発言中うんうんとずっと賛同して首をタテに振り続けていた。その他の出演者はさすがに怪訝な顔をしていた)
●山口:
あおるくらいがいいとは全然そうは思わない。
自殺者が増えている。
●玉川:
僕は自殺の人達をこういうことに使うということにすごく違和感がある。それに自殺の原因がコロナとは限らない。
●山口、司会羽鳥:
自殺の人数が増えていることはどう考える?
(超過死亡でコロナが原因は明らか)
●玉川:
(自殺の)人数が増えている理由が例えば経済が理由だとするならば、そういう人達にお金が届くようにすることが大事であって(以下略)
●田崎:
メルケル首相を礼賛するが、ドイツでは1日600人死んでいる。日本では通算で2500から2600人。どちらの指導者が良いのかということです。
●玉川:
それは比べる相手が違う。
同じような環境の東アジアと比べるべきだ。
●田崎:
中国、台湾、韓国などのように全体主義または規制を強くかけることができる国と比べるべきでないと思うんですよね。
●玉川:
アイスランドなど徹底的検査で感染を抑え込んだ。
僕はいつもニュージーランドの話をするから他の国の話をしようとアイスランドを今日は持ち出した。
つまりね、玉川のはディベートなんだな。ディベートに勝つ、それが玉川の目的だ。反対意見はすべて潰す。反対は許さない。
だから、自分があおっているなどと言わずとも良いことを言ってしまうんだよ。
自分への批判がいろいろ聞こえてくるからここで、その批判をつぶしてしまおうと考えたのだろう。
上記の対話中で玉川はすべて相手の発言に瞬時に反応して「反論」を始める。「自殺は困ったことだ、しかし」 「日本はたしかに少ない、しかし」「たしかに全体主義では抑え込み易いのかもしれない、しかし」みたいな悠長な文脈は使わない。もう瞬時につぶしにかかる。
「自殺の原因はわからない」
「お金が届くことが大事であって」
「ドイツと比べるな、東アジアと比べろ」
「それならアイスランドの例がある」
と決して対話をしようとせず、相手の意見をつぶすことを目的にしゃべる、しゃべる。これこそディベートの特徴だ。
(ちょっと年いった人は「ああ言えばじょうゆう」って言葉おぼえてる?)
玉川はディベートモードなので当然ディベート用に発言を準備している。
自殺のこと
日本の死者が少ないこと
自身へのあおっているという批判
ワクチンの安全性への疑問
PCR検査に擬陽性の問題があること
4月の緊急事態宣言の有効性への疑問
規制、自粛のおかげで困り果てている人々がいること
上記の様な話題が出たら、すぐさま瞬時に反論をする用意ができているようなので、まず間違いない。
なるほどディベートだったかと私は納得した。
前から、玉川がああ言う強硬な意見を言うのはなぜか不思議だったんだ。本当にコロナを怖がっているのか、なにか陰謀があるのか、とね。
しかし玉川の強硬な意見はただ(ゲーム的な)ディベートに勝つ目的から出た産物だったということだ。
玉川も最初は、コロナを本気で心配した結果始めた議論だったかもしれないが、だんだんただのディベートに変質していったのだろう。自分への批判も聞こえてくるのでどんどん意固地になっているというのも原因かもしれない。
いまコロナではふたつ重大な問題があると思う。
どちらも日本の死者数の少なさに起因することだ。
1.これだけ死者数が少ないのに、確実にその数を越えるコロナによる自殺者数を許容できるのか?
2.これだけ死者数が少ないのに、必ずあるワクチンの副作用(ワクチンの場合は副反応というのかな?)が許容できるのか?
特に1.は現に人が死に続けているし、自殺者数は、それよりはるかに多い追い詰められた人々が存在することを示している数字なのだから今すぐなんとかしないといけない緊急の課題だ。多くの人が耐えてきたが、もう限界がきている。
玉川の「僕は自殺の人達をこういうことに使うということにすごく違和感がある」という発言は玉川がディベートモードに入ってしまっている証拠だ。ディベートのつもりだから<自殺者数をディベートに使うのは卑怯だ、ずるい>
という意味のこと口走ってしまうのだ。
自殺者問題を取り上げることが悪いことであるわけがなかろう!
しかし、なんという、情けを知らない発言なのだろう。
1.自殺を議論に使うな。
2.自殺の原因はわからないではないか。
3.コロナ自殺がいたとしてもお金をくばれば防げる。
ディベート勝利をプライオリティにしているからこの発言過程でどれだけ自分の品性を下げているか気が付かないのだ。
玉川は菅総理がネットニュースに出演したとき自己紹介でおどけて「こんにちは、ガースーです」と言ったことを、何回もせせら笑っているが私にすれば、モーニングショーのオープニングでかわいい動物が登場したとき、かわいいなあと玉川がニコニコするのを見る方が、あんな酷薄な発言をいつもしているのに、こいつめと違和感を持つ。
毎日の放送の帯番組で玉川に好き放題しゃべらせるのを誰か止めさせろ。
下の写真は、玉川が得意そうに「僕はあおってずっとやってきた」としゃべっているところ。
下の写真は、玉川があおるくらいがいいんだと長演説するのをがまんして聞いていて、ついに腕組みしようとしている山口。
下の写真は、石原が話しているときそっぽを向いて怖い顔をしている玉川。最近はディベートモードでとにかく対話をしようとしない。
(画像の出典はすべて2020年12月14日放送の「テレビ朝日モーニングショー」より)
(2020/12/21 ケゾえもん記)