【続コロナ寄稿】2. 上久保教授の新刊本グラフ解説(ケゾえもん)

2020年10月3日にいただいたケゾえもん寄稿。グラフの好きな方のためのページ。(1,200文字)

ホクオ
私はグラフは苦手なんで、このページは手抜き編集でささっと片付けて、次、行きます。未公開寄稿がたまってしまいましたが、次の記事では、ケゾえもんの痛快な毒舌が全開です。

コロナについてまた書きます2

(文=ケゾえもん)
提示したグラフを見て欲しい。
縦軸が新規死者数(7日ごとにまとめた数字)で横軸が累計の死者数だ。
普通グラフは縦軸死者数、横軸日付だがこのグラフは「死者 − 死者」でちょっと変わっている。
利点は一目で新規死者の推移と死者総数の推移がわかる。

私が愛用している「東洋経済コロナ」のコロナグラフ(これは厚生労働省のホームページの数字データーをグラフ化している)では新規と累計というボタンをつけて切り替えて見れるようにしているが、この提示したグラフだと新規、累計が一度に見れる。

欠点は日付ファクターが無くなってしまうことかな。
もちろん死者総数は日付を追うごとに増えるわけだから横軸を右に向かえば日にちが経っているわけだけど、基本的には日付ファクターはこのグラフからは読み取れない。

パラメーターは「人」であるが、縦軸も横軸も100万人当たりとなっているので人口に関係なく各国比較できる。縦軸、横軸共に対数グラフとなっているが、これはそのまま表示するとグラフが巨大になりすぎる場合にする常套手段であまり気にしなくてよろしい。ただし対数なので、たとえば日本とくらべてスペイン、フランス、イギリス、スウェーデンなどはグラフを一見してそう見える3倍死んだのではなく、100倍死んでいることなどは読み取って欲しい。(つまり日本はほとんど死者が出ていないといって良いのだ。対数グラフにしなければ日本の死者など見えなくなってしまう)

日付ファクターがグラフにないので、ヨーロッパでロックダウンした日付をグラフに書き込んである。
ドイツはロックダウンが3月16日だが、まあなんと、ほとんど死者が出ていないうちにはやばやとロックダウンしたものだ。
しかしだからと言ってドイツの死者がロックダウンしたからぱっと止まったわけではない。その後順調に1次関数的に増えていってしまっているのは明らかだ。

その他の国もロックダウンしたから止まったと言える国は見当たらない。
スペインもベルギーもイギリスもフランスもロックダウンしなかったスウェーデンと肩を並べて死者数を増やしてしまっている。

ところでこのグラフだが、ある時点まで行くと、突然つるべ落としでほぼ垂直にグラフが落ちているのが見えるだろう。このつるべ落としはどの国でも例外なく発生している。
<続く>

(2020年10月3日ケゾえもん記)




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