「無念です。ワクチン受けられません!」
(2021年8月16日、文=ケゾえもん)
午後8時ごろ用事を済まして会社に帰ってきたら社員からメールの書置きがあった。「ワクチン予約できませんでした。無念です」だと。笑ってしまった。
説明する。この社員はくだんの実家に帰りたい一心でワクチン接種した社員で、最近の報道に影響され私のことを心配し一刻も早いワクチン接種を勧めている。私がワクチンを打つことにしたと告げると早く予約を取ってくださいと矢の催促。
私が「たとえ感染してもその中で無症状で済む場合の方が圧倒的に多いのはデーターが示している」と言っても「どうしてそう楽観的になれるのです」と承知しない。
私が日本の総感染者に対する発症者の割合を示して、ぐーのねも出ないように言い負かそうとするが、残念ながら「総感染者数」も「発症者数」もいくら調べてもわからない。1日の陽性者数、総重症者数、死者数はわかるが前者のふたつはわからないのだ。だから総感染者数にたいする発症者の割合も自ずとわからないし、たとえその割合が少ないとしても、彼女に「社長は年寄りなんだから危険なんですからね」と言われては言い返しができないと言うものなのだ。
(註)ある医者によれば感染者の1割になんらかの症状が出るらしいが、逆にそれなら9割はまったく症状が出ないと言えるわけだ。私はその9割に入る自信があると言うとまたまた社員に怒られる。
しかし、最近の報道で多くの人は震え上がり、ワクチン接種に押し掛けている。私は良く知らないが本日の午後6時からモデルナの4万人分くらいの受付が始まるそうでちょうど6時から用事がある私に代わって彼女がワクチン予約を取る、ついては接種券のコピーをよこせということだったわけであるが、書置きメールを見るとどうやら予約は取れなかったようなのだ。無念だってさ。
ちなみに彼女はファイザーは心筋炎でたくさん死んでいるから私はモデルナを打つべきで、モデルナは大規模接種会場でないと受けられないのだが大規模接種は8月で終わるということで急げということなのだ。
やれやれ、会場が空いてから接種を受けようと思っていたのに、せわしいことだ。わたしゃ、並ぶということが大嫌いなたちで、都庁の接種者の行列をみてると憂鬱になるわけよ。しかしワイドショーが脅してくれるおかげで日本の接種率はまったく下がらない。本日で62,680,094人接種で日本人の接種率は49.6%になったわけだが、このままワイドショーが脅してくれれば80%くらいまで行ってしまうかもしれない。日本人真面目だからね。もし接種率世界最高ということになればそれは日本の強みになるだろう。
さて私のワクチン接種はいつになるであろう。接種したらご報告する。
いずれにしろワクチンのことについてはいろいろ言う用意がある。
(註)総接種数(1回目も2回目も含めた注射の数)をすでに注射を受けた人の数と間違えてすでに50%越えたと言ってしまったことがあるがここに訂正します。50%を越えるのは明日(8月17日)になると思います。
(2021年8月16日、文=ケゾえもん)
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