ケゾえもん寄稿への読者からの質問
ケゾえもんさんの、「死者数を見ろ」を読みましたが、コロナの死者数を知ったからと言って、どんな意味があるんですか?
2020年6月29日スイスのハイジより
それに、感染者数の数字も含めて、この数字って全然信頼出来ないと夫は言っています。
夫が読んだ資料では、人口10万人に対して、1位イタリア???????? 57人、2位スウェーデン????????50人、3位アメリカ????????37人、 ・・・スイス????????は 23人だそうです。
それにしても、スペイン風邪や、ペストとは雲泥の差ですよね〜。(現在でも毎年マラリアで300万人が亡くなっている。)世界中でコロナの死者は45万人!
ケゾえもんさんのおっしゃる意味が、私には、今一分かりません。コロナを全体的に見る必要があるのではないですか?
死者数に注目して簡単に考えるには無理があると思います。
例えば、イタリアで一番感染者と死者が出た地域は、イタリアの中でも、貧困者や貧乏な老人も多く、医療環境もとても劣悪な地域だったと聞きます。それと、そこで老人を介護する人達が、外国人(安く雇える)で、みんな一斉に国境が閉鎖される前に、介護の仕事を放棄して帰国してしまったので、介護の労働力も無くなってしまったと聞きました。
他のケゾえもんさんの記事を全て読んでるわけじゃないので。。。悪しからず。
ホクオの理解では、感染者数はまったく信用できないけれど、死者数は信用できるし、それはコロナをどのぐらい警戒するべきかを判断するための唯一の指標になりうるということである。
死者数グラフからわかること
コロナの死者の数を見て何がわかるのかと質問を受けました。
質問は質問として、一度コロナについて振り返ってみたいと考えていたのでちょうど良い機会と思います。
少しいろいろ思い出しをしてみましょう。
3月ころです。諸外国の様子をみていて、私は絶対に日本は死者数をごまかしていると思っていたのです。日本でコロナで死んだ人の数が少なすぎるので絶対おかしい。日本では2月の終わりごろまで中国の春節の観光客を大量に引き受けていたのだから、ヨーロッパの諸国より流行していないというのは絶対理屈に合わない。だから日本ではコロナで死んでも他の病気(老衰だの肺炎だの)で死んだとされているに違いないと思っていたのです。陰謀論者だったのです。
それが帰納的考え方というものですよ。
しかしまさか、5月になっての抗体検査で日本での感染率が0.5%程度で99.5%の日本人がコロナに感染していないなんてことが判明するとは夢にも思っていなかったわけです。
しかし今となってはいろいろわかってきましたから、死者数が少ないのは感染者が少ないからだ。指定感染症に定められている以上、病院がコロナの患者を隠すのは難しいというより、ほぼ不可能だと知ったわけです。
つまり死者数ってのは信用できるのだと考えを改めたのです。
もちろん、それでも操作は可能なことは知っています。
合併症で死んだ場合、死亡原因をコロナにするか他の病気にするかでコロナ死亡者数は変わってくることは知ってます。しかしその場合でもある一定のやり方で死亡診断書が書かれるのであれば一定の傾向が出てくるわけで私にとって傾向さえみえればよいのです。
だから私は今や日本の場合、死亡者数はコロナの蔓延の傾向を見るのにとても良いデーターだと思っているわけです。
外国の場合は知りません。しかし死亡者数を隠すのは難しいという事実から死亡者数は傾向を見るのに充分良い資料であると私は外国の場合も判断しています。
ただし中国のある日突然から数ヶ月にわたって死亡者数ゼロというのは、操作があると考えてよいと思いますよ。
一方、良く本日の新規感染者と発表されるのは実はPCR検査陽性者数です。これは発表する統計データーに使ってはいけないと言っているんです。使わない方が良いとは言っていない、使っては い け な い と言っているんです。
つまりですね、今はPCR検査陽性者数で全体の蔓延度を推定しているわけですが、そのためにはランダム抽出検査になっていなければならないわけですが、ぜんぜんそうなっていない。
ランダム抽出にするためには
1.検査数は一定でなければならない。
(または検査数に対する比で表わさなければならない)
2.検体を選ぶのはランダムでなければならない。
でなくてはならない筈。
しかしそうはなっていない。
しかも擬陽性、擬陰性が3割程度出るという話なのでそれを考慮しなければならない筈なのにそれもまったく考慮されていない。
せめて、陽性者数を検査数で割った数字を発表するべきなのにそれすらしやがらない。
つまり今のPCR検査陽性者数からわかることは、そうですねー、<もしかすると感染者数が増えたかもしれないかも>くらいのことですよね。なーんにも見えてこない。
そりゃクラスターの発見とか、このホストクラブでどのくらい蔓延してるなんてことはわかりますよ。それはその範囲で網羅的にやってるからわかる。
世の中全体に網羅的にはできないんだから世の中全体の傾向は決して、決して見えない。
だからPCR検査陽性者なんかを使って判断しようとするから東京都で20名でしたっけ?30名でしたっけ?PCR検査陽性者が出たからって、あわてて東京アラート発令しするし、今は60名程度陽性者が出たのを、東京都知事は記者のぶら下がり会見でどうしたらいいのか確信が持てず自信なげな態度でわけのわからないことを言わないといけなくなるんです。
いいですか、私は何も証明できているわけでない。しかし以上の様な理由で私は死亡者数グラフでコロナの流行傾向を見る方針だ。その見えた傾向にしたがって生活設計するつもりだと申しているわけです。PCR検査陽性者数なんかで踊らされてたまるかというわけです。
グラフは6月29日現在の日本でのコロナ死亡者数グラフです。
私はこのグラフからコロナの流行が4月12日ごろから始まって4月の中頃ピークでその後終息に向かっている。完全に季節性でこれまではインフルエンザと同じ傾向を示しているので今後も同じ傾向であろう、つまり多少の死亡者は出続けるけれど(これもインフルと同じ)、6月から11月までは流行はないだろうと読んでいるわけです。
同じグラフを見てもまったく別の読み方はできるわけで、そういう読み方をするのを私は止めない(止めたいけど)けれど私は上記の読みをするってことです。
次のグラフは見つけた海外の死者数の例。
米国、ロシア、ブラジル、イタリア、インド、中国が出てる。信用ならない中国を除くとして、それぞれ1日あたり1000人を越える死者を経験していて、まったく日本と比べてうかがい知れない世界なのではありますが、それでもイタリアは終息したと言って良いし、一日2600人も死んだ人がいる米国すら終息傾向にあるように思えるし、逆にロシア、インドはまだ増加中と見えます。
それにしてもこのグラフどうしてこんなにぎざぎざなのかは私も事情は知りません。
とにかく、私は死者数グラフからこのコロナ事件の行く末を読み解く方針でその結果から近い将来の予定を立てる方針だと言うことです。
これはあくまで私の方針ですが、みなさんにも強くお勧めします。
このグラフから読み解けること。コロナ流行がひどい状態の米国すら9月10月になったら旅行が可能になるかもしれない。
PCR検査陽性者数からするとそれはまったく夢だと思うかもしれないけれど、死亡者数のグラフから傾向を読み解くと可能かもなんですよ。だって全米で1日の死亡者数が数名まで減ったら米国を鎖国しておく意味あるの?って思うわけです。
こういう考えはPCR検査陽性者数だけを見ていたら出てこないし見えてこない。まっそういうことです。
2020年6月30日、ケゾえもん記。