ケゾえもんシネマ「Covid 19」第7話
上久保博士を送り出した後で内閣総理大臣と官房長官は話し合いを行った。
内閣総理大臣(草刈正雄)「どう思います?」
官房長官(笑福亭鶴瓶)「信憑性はありますな」
内閣総理大臣(草刈正雄)「私はポイントがふたつあると思う。
ひとつはK型の流行が本当にそれだけ速かったのか。
もうひとつはK型がワクチンとしての働きを本当にしたのか」
官房長官(笑福亭鶴瓶)「今の話を聞いていると、これはすぐには検証できるものではなさそうでんな。ですからこの話は誰にもするわけにいきまへんで」
内閣総理大臣(草刈正雄)「しかし博士の言う状況証拠、あれだけ中国人が日本に入っていたという事実から見てK型が日本で蔓延していてもおかしくはない」
官房長官(笑福亭鶴瓶)「それはそう思います」
内閣総理大臣(草刈正雄)「だとすればK型による免疫効果を考えない方がおかしいことになる」
官房長官(笑福亭鶴瓶)「それもそう思います。すべては免疫でんな。日本でこれだけ死亡率が低いのも免疫。欧米であれだけ死んだのも免疫」
内閣総理大臣(草刈正雄)「そうだ、我々も含めて、免疫を考えるのはずっと先の話だとなんとなく考えていて、免疫に対する考察をまったくないがしろにしていた」
官房長官(笑福亭鶴瓶)「上久保博士の言うことが、まったく正しいかどうかは
わかりまへん。でも総理」
内閣総理大臣(草刈正雄)「なんです?」
官房長官(笑福亭鶴瓶)「これだけは、はっきりしてますで。もう緊急事態宣言を出したらあきまへんで」
総理は静かにうなずいた。その時、官房長官は叫んだ。
官房長官(笑福亭鶴瓶)「あきまへん!河村はんのこと忘れとった。もう20分も待たせてしもうとる。
すぐに河村先生呼んでや!」
2020年9月3日、ケゾえもん記