脚本で振り返るコロナ騒動:ケゾえもんシネマ「Covid19」 第6話

ホクオ
ケゾえもんコロナシネマ第6話は、上久保教授の登場です。
ケゾえもん
みなさま、今日も私のシネマ劇場にようこそ!

ケゾえもんシネマ「Covid 19」第6話

内閣総理大臣と官房長官は困惑していた。

官房長官(笑福亭鶴瓶)「するとそのコロナウイルスのゲノム配列情報がなに言いましたか、ジー、ジー・・・」

上久保博士(吉川晃司)「gisaidです」

官房長官(笑福亭鶴瓶)「そうや、そのgisaidや。しかしこの資料を見ても我々には調べられませんな?」

内閣総理大臣(草刈正雄)「しかし、博士はそれを見れば、ウイルスのどこのスパイクが変異したかどうかも確認できると?」

上久保博士(吉川晃司)「そういうことです」

官房長官(笑福亭鶴瓶)「それでそのK型がまるでワクチンの様に働いて日本人は軽症で済んだということでっか?」

上久保博士(吉川晃司)「日本人だけでなく東南アジア全般そういうことだったわけです。
S型、K型が先行して日本に入ってきたのは、先ほどお見せしたインフルエンザの流行曲線の変化から明らかです。その後強毒のG型が入ってきた」

内閣総理大臣(草刈正雄)「しかしT細胞免疫ができていることは簡単には証明できないと?」

上久保博士(吉川晃司)「T細胞免疫はB細胞免疫と違い、極めて局所的で明確な抗体を検出することは困難です」

内閣総理大臣(草刈正雄)「それでは博士の説は証明できないということですか?」

上久保博士(吉川晃司)「gisaidやインフルエンザ曲線より得られる知見、そして各状況証拠から明らかです。
T細胞免疫のコロナに対する抗体を検出することは不可能ではないですが、
この抗体は場合によっては数日で消えてしまいます」

内閣総理大臣(草刈正雄)「数日で!消えてしまう!」

上久保博士(吉川晃司)「ただし再びコロナが体に入るとブーストされ、その場合まったく感染しないか感染しても極めて軽症で済むことになります。
たとえば最初K型に感染したときに風邪程度の症状だったとして、日数が経ち、こんどはG型に感染したとしても無症状というようなことが頻繁におこります」

官房長官(笑福亭鶴瓶)「しかし、容易に直接的証拠で証明はできないということですな?」

上久保博士(吉川晃司)「その通りです。しかし私は死亡者が極端に減ったということがなによりの証拠だと考えています」

官房長官(笑福亭鶴瓶)「集団免疫獲得ということは、日本人はすでにコロナに対して安全ということですか?」

上久保博士(吉川晃司)「集団免疫というのは、そういうことを意味するのではありません。集団免疫は100%の人の免疫獲得を意味しませんので、この病気での死者は出続けます。しかし集団免疫獲得ですから大勢の死者は出ないということです」

官房長官(笑福亭鶴瓶)「大勢言いますが、どのくらいの死者を博士は予想してまっか?」

上久保博士(吉川晃司)「第1波と呼ばれている4月のG型流行でピーク時で1日20名から30名が亡くなっています。
この時はK型の集団免疫獲得が終わっている状態でしたがK型は約55%の人が感染することによって集団免疫になります。一方G型には85%程度の感染が必要ですから、単純計算でその差30%の人にG型が感染することによって4月の死者が出ました。
死者数の少なさから見て実際にはK型で55%より多い人々がすでに感染していて30%よりずっと少ない人々が感染対象だったと考えられます。
そして現在はすでにG型による集団免疫獲得も成っていますので、4月の時の
死者の数にはもうならないということです」

内閣総理大臣(草刈正雄)「ウイルスは常に変化しているのですよね。さらに強毒のコロナが現れたらどうなります?」

上久保博士(吉川晃司)「もはや強毒のG型で85%以上の人が免疫を持っていますから、残りの人に感染することになります。従って死者は出続けます。しかしそれはインフルエンザでも同じことです。我々は完全には安全な世界に住んではいないのです」

その時ノックがあり、ドアの向こうから秘書官が顔を出した。

「河村建夫先生がいらしていますが」

官房長官(笑福亭鶴瓶)「ちょ、ちょっと長引いているからと言って待っとってもらってや」

秘書官はすぐにドアを閉めた。

■原作者註:上久保説の詳細については私が以前に書いた”【コロナ寄稿】安倍首相の耳にも入っている上久保教授の「日本ではすでに集団免疫獲得論」には信憑性がある」”の記事を参照されたい。

2020年9月2日、ケゾえもん記

ケゾえもん
続きもお楽しみに!



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