進化する野球
(2023/4/16 ケゾえもん 記)
15倍速で録画すればいくらでもブルーレイディスクにしまっておけるので、ついつい見てない番組がたまる。
今回BS1で放送された「進化する野球 挑戦者たち」というタイトルをなんの気なしに再生してみてびっくりした。
うっかりしていたが、これの放送、2021年らしい。
いまラプソードという機械が開発され野球に革命がおきているお話。
ラプソードを使えば、ピッチャーの投げた球の速度、回転数、回転軸、コースが
数値でわかるらしい。ラプソードはピッチャーとキャッチャーの間に置かれ、球が投げられるたびに上記4種類の物理量を計測してタブレット端末にリアルタイムで示してくれるらしい。
どんな魔球を投げるピッチャーでもリリースされたボールが持つ物理量は上記4種類しかない。どんなピッチャーでも上記物理量はボールがリリースした後は変えようがない。
従って魔球と同じ速度、回転数、回転軸を持つボールを投げればそれは魔球になる。
レッドソックスのトレバー・バウアーはサイヤング賞投手のコーリークルーバーの魔球のようなスライダーを投げたくて、このラプソードを使ってクルーバーのデーターに合わせた球になるように練習して5000球3ヶ月で完全コピーに成功したらしい。そして自分もサイヤング賞を取ってしまった。
おそらく、今までの感覚に頼る練習をしていたなら、なにが悪いか皆目わからず、この様なコピーは不可能だったろう。
これはえらいことになっている。WBCを見て日本の投手の球が魔球の様に曲がるので、あれ?すごいなと思っていたんだ。なんとなくだけどみんなラプソードを使っているような気がする。
ただしこの装置を使っても速度とコントロールは才能によるところが多いから誰もが一流をコピーできるとは限らないだろうけど、まあプロ野球の選手ってのは野球の天才たちだからね、この機械を使いこなせる人も多いのだろう。
(2023/4/16 ケゾえもん 記)