※ 2005年、スイスに住んでいたときに別のサイトで公開したものを移動した内容です。
同じ母国語、そして同じ文化や習慣を共有している日本人に異国で知り合うことは、とても嬉しいことです。でも、そこには別のストレスが発生することもあります。外国の日本人コミュニティはとても小さいので、「村現象」が起こるのです。誰かと知り合うと、「知り合いの知り合いはみんな知り合い」という状態になり、必ずどこかで誰かと誰かがつながっていたりするので、うかつにものが言えません!
また、海外で暮らす日本人は、日本にいる日本人からは「国際人」と言われたりしますが、時に、「日本人コミュニティ」の中では、「日本社会の価値基準や礼儀」を日本にいる日本人よりも重んじたりすることがあります。これは、一見、不思議なことですが、ふだん、日本人としてのアイデンティティを抑えて暮らしていることの反動として、自然なことなのかもしれません。しかし、そのことで、日本人コミュニティで感じる窮屈さは増大してしまうことがあります。