この記事は、ケゾえもん氏にご寄稿いただいた。
ワイドショーコメンテーターよ、0.6パーセントで驚け
昨日(2020年5月15日)、録画していたモーニングショーを観ていた。
最近は、高みの見物気分でこの手の番組は観ている。
「PCR検査を増やせ。国は無能だ」
(PCR検査を増やせばすべてがうまくいく。無症状の人の囲い込みができ、感染拡大をふせげる。初期のうちからアビガン投与などの治療が可能。軽症者が重症者にならないで済む。)
「第2波、第3波が来る!」
(心配でしょうがないから、安易にロックダウンを解除してはだめだ。)
まあ、ここで反論してもしょうがないからしないが、この手のことをずーっとやっていて、不必要に民衆の不安を煽り続けている。
さて、その日もやってるやってると(ばかにして)観ていたら、「速報が入ってきました」となった。
<献血により保存していた500人の血液を使い抗体検査をしたところ、3人の抗体陽性が出た。従って抗体を持っている人、言い換えればこれまでコロナにかかった人は全体の0.6%だとわかった。>
上記が速報の内容だ。まだ500人とは、いつの検体なのか?というような議論は置いておいて、0.6%という数字について、ワイドショーに出演している、専門家、コメンテーターの間で議論がはじまった。
「まだ0.6%ですか?ということは、コロナ感染はまだまだこれからということですよね。これからが大変ですね。」
こんな話に終始して、そして番組はそれは忘れて、もとの台本シナリオに戻っていってしまった。つまり0.6%の意味がわからず、それに対して考察もできないやつの集まりなんですわ。(あるいは、意味がおぼろげにはわかったけど、それは自分たちが主張してきた内容と多いに矛盾するので恐れたのかもしれない。)
500検体でどうのこうのいうのも何なんで、もう少し検査数が増えてから話してもいいんですが、500人検査したら3人だけ陽性というのは、やはりある傾向を示している。つまり感染経験者がとんでもなく少ない。
あのですね、これはひっくりかえって、喘いで、逆立ちして、叫ぶほど少ないと言うことです。0.6%しか感染してないんですよ!
日本人99.4%はコロナにかかってないっていうことなんですよ。
このウイルスは武漢の騒ぎが起こる前から静かに蔓延していたと推測され、この2月に中国からの入国を日本が禁止するまで、ものすごい数の中国人が日本を訪れていたんです。
日本にウイルスが遅く入ったわけもないし、蔓延の時間が足りなかったわけもないんです。それが0.6%ですよ。驚けよ。
ばっかじゃないの。なにが
「ふんふん、まだ0.6%ですか。まだまだ大変ですね。」
「そうですね。」
「ではもとの話にもどりましょう。」
だよ。
この0.6%が意味することを考えるとどうなるか?
本邦初公開、ケゾえもんの「日本人の自然免疫は強い仮説」
どうして0.6%だと驚くかと言うと、先週までは私は東京の感染者は少なくとも数10万人規模でもっと多いと思っていたわけなんです。
だってニューヨークで抗体検査したら、1万人規模で検査して陽性率15%と出たというから、東京では5%から20%くらいになっておかしくないと思うでしょ。この考え、間違っているでしょうか?
ところが間違っていた!
0.6%ぽっちだと言う。
これから検体数を増やしていかないとわからないけれど、これが1%、2%になることはあっても10%になることはないだろう。
するとなぞがひとつ解けたのですよ。
数10万人規模で感染者がいると仮定すると日本人の致死率が低すぎる。
この低すぎるのがどうしてか悩みだった。
ところが0.6%なら万人規模なので、致死率低いは低いけど、まあまあまともな致死率に変わってくる。一桁変わってくるんだから当然。
だから致死率の謎が解けた。致死率がとんでもなく低いのではなく、コロナにかかった人の数がとんでもなく少なかったのだ。
このことに一度びっくり。しかし納得。
ではどうしてこんなにコロナにかかった人の数が少ないのか?
いろいろな仮説が立てられるだろうけど、私は気楽な立場だ、答えはひとつだと考える。つまり日本人の自然免疫がコロナに対して他国(ヨーロッパ、アメリカ)に比べて非常に強いということだ。
免疫には自然免疫と獲得免疫がある。最近メディアで有るだの無いだの持続するだのしないだのコロナに対して議論されているのが獲得免疫である。
T細胞とかB細胞などがある。抗体検査ではヘルパーT細胞が指令を出しB細胞に作らせた<抗体>を検出している。(これらの仕組みを解明するのにノーベル賞がいくつも出されている。)
一方、自然免疫というのは具体的に言えばマクロファージや好中球(白血球の一種)とかナチュラルキラー(いわゆるリンパ球)などである。
抗体が特定の細菌やウイルスを狙って殺す、いわば特殊部隊だとすれば(そして殺す方法は取りついて殺すのだ。)マクロファージやナチュラルキラーは常に巡回している警備員で敵を見つけると殺すんだけど、殺し方は食べてしまう。
日本人の抗体陽性率が0.6%しかないとなると、他の99.4%の日本人はコロナウイルスにお目にかかったことがないとでも言うのだろうか?
絶対そんなことはない。
前に行ったことを繰り返すと、このウイルスは武漢の騒ぎが起こる前から静かに蔓延していたと推測され、この2月に中国からの入国を日本が禁止するまで、ものすごい数の中国人が日本を訪れていた。
大半の日本人がこのウイルスに会ったこともないというならその方が不思議だ。
あなたもそこのあなたも、実はコロナに会っているんです。(可能性がある。)
だけどヘルパーT細胞が出動するまでもなく、巡回警備の段階でみんな食べられちゃったんですよ。
マクロファージやナチュラルキラーに。
「日本人、コロナに対してスーパーマン説」です。
どうして日本人の自然免疫がここまで強いのか?
それはここまで異常な現象なので必ず明らかにされますから待っていてください。欧米は完全に注目してます。
では日本人ならコロナに対して安全なのか?
それはこういう事実やデーターを知った上で、個人個人が考えることではありませんか?
あなたはメディアによって洗脳されています。それはコロナを恐怖と感じる洗脳です。それが解けないと、いくら自然免疫が強そうだと聞いてもなにの救いにもならないと私は考えます。(完)
追記:
誤解を招くといけないので、追記する。
自然免疫が強い、日本人スーパーマン(これは少し冗談)と言っても万能ではない。自然免疫は警備員だと言った。よくスパイ映画で警備の目をかいくぐって潜入するってのあるでしょ。それから大勢で攻めていって警備員の手に負えないようにするってのもある。
従って自然免疫が強くても、状況によりある確率でコロナに感染(検査陽性)する。
それが日本でコロナ感染者数がこれまで順調に増えてきた理由である。
それをさらに言えば、現在急激に新規感染者が減っているのは季節的ファクターが大きいのではないかと私など思うが、非常事態宣言で多大な努力をしてしまった後なので、もはや今の時点では、なにのおかげで急激に減っているのかわからない。
また秋になって流行し、夏がきておさまり、また秋になって・・と繰り返すうちにそれはわかってくるだろうけど、もはやそれでは疲弊する人は疲弊しきっているだろうし、自殺する人は自殺してしまうだろう。
2020年5月17日、ケゾえもん、記
ネットでは少しは反応があった0.6%
ワイドショーではスルーされたらしい「0.6パーセント」だが、ネット上では少しは議論されていたようだ。ケゾえもんほど深く考察している人はいなかったが。