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カノジョがまるで理解しないので、追加説明する。
彼女がこの記事を読んで、まるで理解しないのでショックを受けて追加説明する。
先ず反射望遠鏡の原理を見ていただきたい。
図のように反射望遠鏡には主鏡と副鏡があって、主鏡には穴が開いていてそこから観察できる。
星の光はこの図では左側から入ってきて、主鏡に反射して次に副鏡に反射して、そして主鏡の穴を通って、観測者は主鏡の裏で観測できる。
副鏡がじゃまして画像が欠けてしまうじゃないかとみんな心配するかもしれないけれど、それはレンズというものの原理で同じものの光があちこちから入ってそれが一点に集中するのがレンズで、あちこちから光が入るのでレンズの1部が隠れていても大丈夫ということがあって、反射鏡も同じような原理なので副鏡はじゃまにならない。はい説明終わり。
これ以上は図に書かないとなので、副鏡はじゃまにならないと納得お願いします。
それでコズミックフロントのスバル望遠鏡の話でおもしろいところと言うか感動するところは、この副鏡の位置に観測者が居て主鏡からの光を直接観測すれば、非常に質の良い観測ができるということに気が付いたということなのだ。
スバル望遠鏡というのは高さ15メーターくらいある。それが副鏡の位置だ。(星を見るためには望遠鏡は上を向くから<高さ>ね。)
そんなところに重さ3トンものCCDカメラを取り付ける工事をするってことはとんでもないことで、だって世界のスバル望遠鏡なんだよ。
かけがえのないものなんだよ。壊れたらどうするの?ってことなのだ。
3トンのHSC(ハイパーシュプリームカメラ)はクレーンで吊り下げられるから工事の時に望遠鏡は垂直に立てないといけない。すると作業の真下には貴重な貴重な8.2メーターの主鏡があることになる。ネジ1本落としたらたいへんなことになる。(まあ、もし落としても壊滅的なことにはならず、ちょっと性能落ちるけど仕方がない、そのまま使おうとなるとは思うけど、落とさないに越したことはない。というか絶対落としてはいけない!)
そういう冒険的なこと、いや英雄的と言っても良いことをしてHSCは取り付けられた。テストにアンドロメダ星雲を撮影してみたら、手作りCCDなのでつぎはぎの写真になったが、画像処理をすると見事なカラー写真になる。それどころか基本的に約9億画素あるので、拡大すればするほどたくさんの星が見えるという見事なデーターが取れるというお話。
あれ?説明すればするほどわかり難くなったかどうか不安だ。
2020年8月3日、ケゾえもん記。