【コロナ寄稿】脅され続けた丸1年の振り返り(ケゾえもん)

「42万人死ぬ」と脅されたり、必要のない緊急事態宣言が出されたり、コロナについてはおかしなことばっかりがまかり通っていると指摘し続けてきたケゾえもんが、改めてこの1年を振り返ってまとめた力作寄稿。(2,900文字)

ケゾえもんイメージキャラクター

「この1年脅され続けたよね。」

(文=ケゾえもん)
みんな過去のことは忘れやすい。
昨年4月に緊急事態宣言がなされこのときは事実上多くの店が営業できなくなりそれなのに補償はちょっぴり、みんな大変な思いをした。
ところが政府の専門家会議が作ったグラフにちょっと説明を加えたグラフを見れば一目りょう然。

コロナは症状が出るのに約2週間かかるので後で2週間ずらしてみないとそのピークはわからない。
このグラフは後でその2週間ずらしてみたグラフだ。
感染のピークは3月27日で緊急事態宣言が出された4月7日にはすでにピークアウトしていたことがはっきりわかる。つまりこのときの緊急事態宣言はまったく必要なかったことが後でわかったのだ。

この事実がわかったとき尾身茂以下の政府専門家委員会は一時まっさおになったけれど、その後これは不問にされるみたいだということがわかって、やつら急に元気を盛り返した。

まあ、ひどい話だけど、もうこのことが議論されることもないらしいので、ここではこれ以上言わない。
しかしどうしてみんなこれで黙っているんだろうね。
私なんか、当時ぎゃーぎゃー言ったんだけど。みんな羊の様だよね。

そして二度目の緊急事態宣言が今年の1月7日に発令され今に至っている。しかし私の記事「菅総理の緊急時代宣言はドラマの台本よりすばらしい」で言ったようにこの二度目の緊急事態宣言は飲食店が8時以降に営業自粛なだけで、ほとんど緊急事態宣言のていをなしていない。
このていをなしていない緊急事態宣言は東京では他の都道府県より遅れて3月7日に解除が決まったみたいなのだ。

解除するにあたっていろいろな基準があるらしいが要するに

1.(新規)感染者が充分少なくなる。
2. 重症者を収容できるベッドが足りるようになる。

の二つの条件が主なものらしい。

そこで最近の1日あたりの死者数は昨年のどの時期に比べても多いということを思い出すために過去のグラフを見ていこう。

先ず昨年の春、ダイヤモンドプリンセス号事件の後の日本での大流行時(?)の死者数グラフである。

一番死者が多い日で60名に届いていない。まあ平均20名というところでないか?

次が昨年夏頃の第二波と呼ばれた流行のグラフである。
最盛期で1日あたり10名から20名だよね。

そして最後は昨年の12月から本日までの死者数グラフ。

昨年の春や夏と比べると死者数は増えて最近では1日80名から100名になってきている。
これが大変だから今回の2回目の緊急事態宣言ということなんだろ?

そしてこれが昨年12月から本日までの新規PCR検査陽性者数のグラフだ。
マスコミはこれを新規感染者数グラフと呼ぶ。

緊急事態宣言の後(みごとに)どんどん下がってきて、

1.(新規)感染者が充分少なくなる。

の条件を満たそうとしている。顕著に減ってきていると言ってよい状態だろう。

しかしね、もう一度死者数のグラフを見てごらん。
死者数はあまり減ってはいないのだ。
死者数の減少が一番大切な目標だろう?
それが減っていないのにPCR陽性が減ったから宣言解除って理屈通らないではないか。昨年春は1日の死者数が20名以下になってやっと宣言が解除されたのじゃなかったか。

そして死者数が減らないのになぜPCR陽性だけ顕著に減るか?なぜこんな甘々の宣言で減るか?理屈に合わないよねー。

昨年にコロナが減り始めたのは3月27日である。
今年がこれと大きくずれると考える理由はない。
したがって今年もコロナが減り始めるのは3月の終わりごろの筈なのである。

コロナの仲間のインフルエンザも毎年3月の終わりごろピークを迎えている。

東京都感染症情報センター資料

ここでこの記事では余談になるけど、このインフル流行報告で青で示された2019から2020年シーズン、つまり去年のグラフは1月初頭でボコンと落ちて変形している。このころはみんなマスクもしていなかった。ソーシャルディスタンスという言葉も発明されていなかった。ダイヤモンドプリンセス号でコロナが本格的騒ぎになったのは2月になってから。
したがってこのグラフの変形は上久保教授の言う、ウイルス干渉が発生した明らかな証拠だと思われる。余談終わり。

話をもとに戻すが、3月終わりまではコロナは減らない筈なのだ。
それなのになぜPCR検査陽性者数だけ減る?死者数は減っていないのに。
ひとつの仮説はPCR検査のサイクル数が操作されているということ。
説明する。

PCR検査は人から採取した検体をコピーし増幅させることにより行われる。詳しいことは自分で調べて欲しいが、日本ではこのコピー(サイクル数と呼ばれている)の回数が45回から50回と多過ぎて、これがとんでもないことなのだ。どうしてとんでもないかは私の過去記事含めて自分で調べてください。台湾なんかこのサイクル数が35回程度に抑えられており、それが突出して陽性者が少ない理由のひとつと考えられる。それであの米国のファウチでさえ、サイクル数は35回程度が適正と言っている。

理屈の上では今はコロナは減らない筈。ところが減っている。
これはひそかにサイクル数が減らされているせいではないか?というのが私の疑いである。こういうのは内緒の行政指導でどうとでも変えられる。
医療というのは許認可事業だからね。

まあ、とにかく3月7日に緊急事態宣言は終了する。
(みんなで町に繰り出し祝杯をあげよう!)
3月終わりごろにコロナの陽性者はガクンと劇的に下がる。
もし私の仮説のようにサイクル数が落とされているなら去年の比でないくらいに陽性者数は少なくなる。

そしてワクチンの高齢者への接種が開始される。
もしすべての高齢者がワクチン接種を受けたらそれだけで死者数は90%以上さがる。死者のほとんどは高齢者だし、イスラエルなどの接種のデーターでも高齢者死亡率は90数パーセント下がると言ってるから。実際にはすべての高齢者が(私も含めて)ワクチン接種を受けるわけでないから、そこまでいかないが、夏には死者は1日5人程度またはそれ以下に減るだろう。

それ以上をどうして望む必要があるか?
若い人にはワクチン接種、勘弁してあげて欲しい。ワクチンは自分で自分を守りたい人だけが接種するべきだ。

それにしても42万人死ぬだの、インフル、コロナ同時流行だの、変異ウイルスでこれまでの対策がまったく効かなくなるだのこの1年ずっと手を変え品を変え脅され続けたよねー。

※参考:日本経済新聞オンライン「PCR”陽性”基準値巡り議論、日本は厳しめ?」(2020/11/08)

(2021年2月23日、ケゾえもん記)




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