やっぱり無意味だったロックダウン:コロナ対策のゆるかったスウェーデンの超過死亡率、ヨーロッパで最少値

ヨーロッパで唯一ロックダウンをしなかったスウェーデンだが、ゆるいコロナ政策のバチは当たらないまま現在に至る。(900文字)

このブログでさんざん言ってきたとおり、スウェーデンはコロナ禍中、ヨーロッパで唯一ロックダウンをせず、世界の中でももっともふつうに暮らせた国のひとつだった。この3年間、スウェーデンではマスク姿を見かけることもほとんどなかった。

2020年6月、世界中の人たちが戦々恐々としながら家にとじこもっていた夏も、ストックホルムの街はコロナ前と変わらない大賑わいで、人々は国内ではいつもどおりの夏を楽しんだ。

ストックホルム2020/6/25

ただし外国旅行には行けなかったし、スウェーデンのゆるいコロナ政策は周りの国から批判されて、車で簡単に行ける近隣諸国にすら遊びに行くことができない期間もあった。

ロックダウンをしなかった以外は、そのあとのスウェーデンのコロナ政策には特に変わったこともなくワクチン接種率も他国と変わらない。

だからスウェーデンのやり方がいいというつもりはないのだが、少なくともロックダウンをしなかったからバチが当たったという事実は、これまでのところ何一つ見つからない。最近よく話題になっている超過死亡率のスウェーデンの値がヨーロッパの中でもっとも低かったというのも、バチが当たってない例のひとつといえる。
(下のグラフ、赤い線がスウェーデン)

ハイジさん
ちょうど昨日、2020年に自分が人に宛てたメールで書いていたスイスのロックダウンの様子を読み返して、つくづく異常だったと思っていたところです。65歳以上は外出禁止、スーパーに入るのにも人数制限があってチケットをもらわないと入れなかったり、人が5人集まると罰金とか、まさにジョージ・オーウェルの「1984」の世界そのものでした。


【当サイト内関連記事】
コロナ中とは思えないストックホルムの人混み:マスクを探せ!(2020/6/1)

コロナ対応の甘かったスウェーデン、北欧内で村八分:不可触民扱いされ隣国に行けない夏(2020/6/3)



【ケゾえもん健康寄稿】朝のなごみのザクロジュースをやめたワケ前のページ

【ケゾえもんオペラ寄稿】美空ひばりが挑戦したオペラのアリア「歌に生き、恋に生き」に腰を抜かした次のページ

関連記事

  1. コロナ

    【コロナ寄稿】ハードSFの試み、予告編(ケゾえもん)

    ケゾえもんイメージキャラクターケゾえもんがハードSFとい…

  2. コロナ

    【コロナ寄稿】ワクチン接種に無関係だけど鬼のように厳しい日本の水際対策+ケゾえもんへのブーイング

    ケゾえもんによる日本の水際対策寄稿と、ケゾえもんの「ところでわたしも…

  3. スウェーデン、ストックホルム

    Carl Larsson

    カール・ラーション, 1853-1919 (享年65 歳)※以…

  4. コロナ

    【コロナ寄稿】コロナのリバウンドってなに? 問題はコロナより小池百合子(ケゾえもん)

    ケゾえもんイメージキャラクター「小池百合子は政治的野望だけで…

  5. スウェーデン、ストックホルム

    Josef Frankのテキスタイル

    スヴェンスク・テン(Svenskt Tenn)でおなじみのデザイナ…

最近の記事

人気記事

  1. 【ケゾえもんコロナ寄稿】2020-2023 コロナ専門家たち…
  2. スウェーデンのゆるいコロナ対策は失敗か?死亡率グラフで一目瞭…
  3. 【コロナ寄稿】明けないコロナの夜明け:コロナの終戦はいつ?(…
  4. スウェーデンでタコパ:こだわりタコ・ラブラブわんこ・およげた…
  5. 報道ステーションでスウェーデン:日本人はなぜコロナをそんなに…
  6. 小林よしのり「ゴーマニズム宣言コロナ論」とケゾえもんコロナ映…
  7. 「スウェーデン方式の真相」と老人のコロナ死を自然死だと言えな…
  8. 不朽の名作映画「ニューシネマパラダイス」
  9. 流行の北欧ぬりえ作家ハンナ・カールソン、自分の両腕にもぬりえ…
  10. スウェーデンの夏休み:コロナに負けず遊びざんまいの2ヶ月半、…
  1. 文化、音楽、本

    中国人が理解に苦しむ半沢直樹人気:日本人には水戸黄門的スッキリ感
  2. ケゾえもん

    【音楽鑑賞寄稿】音に超うるさい人のためのオーディオ講座(ケゾえもん)
  3. コロナ

    【コロナ寄稿】ついに上久保説が一般大衆の目に!:「女性セブン」に拍手喝采(ケゾえ…
  4. スウェーデン、ストックホルム

    日本人美容師のいるおしゃれなヘアサロン in ストックホルム
  5. コロナ

    再ロックダウンのカリフォルニア、コロナ風刺画で学ぶアメリカ:トランプ政権のベッツ…
PAGE TOP