「神は存在するか? その11」
(ケゾえもん 2023.8.29. 記)
太陽がどうしてできたのか?実はそれすら判明している。説明しよう。
銀河系は宇宙ができてからまもなくのおよそ130億年前に誕生している。ガイア衛星の観測によりその銀河系に含まれる1000億のすべての星の年齢が判明している。それによればこの130億年の間に銀河系では3回爆発的に星の誕生が促進された。50億年前、20億年前、10億年前の3回だ。太陽はこの50億年前の星のベビーブームの時に生まれた。ではこの時に何が起きたのか?
銀河系は大きい質量を持っているので、周囲にたくさんの小さい銀河を従えている。その中で一番銀河系の近くにあるのが<いて座矮小銀河>だ。この銀河は地球から見て銀河系の反対側に位置しているので見難く、発見されたのは1994年。ガイア衛星はこの銀河が含むすべての星の質量、運動量も測定している。従って過去この銀河がどういう動きをしてきたか計算できる。それによれば、いて座矮小銀河は銀河系の円盤の垂直方向の軌道で回転しており、過去3回銀河系の端に衝突しいる。
衝突が発生したのは50億年前、20億年前、10億年前だ。これは見事に銀河系の星のベビーブームと一致している。太陽は50億年前のいて座矮小銀河の銀河系への衝突によるかきみだしの影響により誕生したと考えられるのだ。
ところで私はしばし、いて座矮小銀河星人になって話をしたい。
「いて座矮小銀河」っていったいどういうネーミングなんだ。まず、「いて座」という言葉だがこれは今現在、我々の銀河が地球から見ていて座の方向に見えるからに過ぎない。じゃあ、たまたまスカイツリーと富士山がいっしょに見えたら、その山をスカイツリー山と名付けるのか?おかしいだろ。
それよりなにより、「矮小」とはなんだ!われわれの銀河は銀河系の1/1000程度の質量があり、従って銀河系が1000億の星を持っているとして1千万程度の星を持つ堂々たる勢力である。
これは日本語の訳がひどいのであって、英語では Dwarf Galaxy であって dwarf はこびとという意味であり、おとぎ話のこびと君の銀河というような夢のある言葉なのである。それを矮小とは、人をばかにするのも限度があると言うものなのだ。
英語で stunted galaxy とか pigmy galaxy とかだったら、わたしもあきらめよう。でも dwarf を矮小と訳するのはなーい。どうしてこういうネーミングするかね。
冗談はさておき、全能の存在はいまから50億年前銀河系をひとゆすりして太陽系の誕生を促した疑いが濃厚なのである。そしてそれは銀河系誕生から80億年が経過してその間に充分な回数の超新星爆発が発生して銀河系の中心にすべての種類の元素が充分たまるまで待って、さっそく実行された。
ケゾえもん
続く
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