「小池百合子は政治的野望だけで動いている」
(文=ケゾえもん)
築地の豊洲移転の時を思い出して欲しい。
小池百合子は土壌汚染問題を理由に移転を1年延期して、いたずらに関係業者を苦しめた。
その時だって、別に土壌を食うわけでなく、食うのは魚であって、その魚も別に土壌の上に置くわけでないのになんでそんなに騒ぐんだということだったわけだけど、そんな意見は無視された。
なぜ、小池百合子が強硬に移転を延期させたかと言うと
1.公約だから
2.都知事就任当時はその方が受けがよかったから
3.指導力を見せたかったから
4.その他の理由で自分に有利だったから
であって、都民のことを考えての行動ではまったくない。
それで今回も、緊急事態宣言の延長を画策して指導力を見せようとしたわけで、結局それが宣言の延長に結びついてしまった。
小池百合子は害悪以外のなにものでもない。
先ず考えて欲しい。すくなくとも私は緊急事態宣言が延長されてもへっちゃらである。なぜなら夜8時以降居酒屋、レストランがやっていない以外、私は、ほぼ普通の生活をできている。そういう状態なのだ。
私だけではない。都内の繁華街ではみんな外を歩くときマスクをする以外、きわめて普通に生活している。マスコミはそれを油断だ慣れだと言うが、人々は情報を勘案してそれで大丈夫だと明確に判断している結果なのだ。そのくらいいいよね、やっちゃえという気持ちなんかではない。
何が言いたいかというと、こんな形式だけの緊急事態宣言でコロナの流行が抑えられるわけがないということだ。
抑えられるわけがないのにPCR検査陽性者数は減ってきた。
宣言開始から絵に描いたように見事にグラフは下がり始めた。
しかしこれは、PCR検査のサイクル数と検査数を行政指導で操作した結果出された偽りの減少と私は信じる。なぜそう信じられるかと言うとこれはいろいろな事実を考慮した結果の帰納的帰結だからだ。逆にこんなゆるい規制で、流行落ち着いてきたねよかったねとどうして安易に結論づけられるのか不思議でしょうがない。
PCR検査では日本ではこれまでサイクル数(私の記事、「脅され続けた丸1年の振り返り」参照)が45回から50回に設定されておりこれは回数が多すぎて不適当。特異度との関係で35回くらいが適当なのだ。感度が落ちると陽性なのに陰性になる例がたくさん出るのでだめだと反論する人もいるだろうけれど、その通りだと言いたい。
したがってPCR法の開発(DNA増幅方法)でノーベル賞を取ったキャリー・B マリスが言うようにPCR検査を診断に使ってはいけない。
キャリー・B マリスはことあるごとにそれを言った。
仮にPCR検査を疫学調査に使うなら、すべての検査の感度と特異度を厳密に合わせねばならない。それ全然できてないでしょ。
あっとこれ話すと長くなる。35回のことに話を戻す。
これはただの想像だが、緊急事態宣言の後、行政指導で
「今般これを是正することとした。段階的に45回から35回にサイクル数を落とせ」
と医療検査機関が命令されたら、そうせざるを得ないのだ。それでPCR検査陽性者数は減っていく。ただし35回よりサイクル数を落とすわけにはいかない。そうなると不合理だからだ。すると35回に達した時点で陽性者数は下げ止まる。マスコミや小池百合子が「下げ止まったから心配だわ。うっかりするとリバウンドするわ」というのはそのせいなのだ。
そして、注意しなければならないのはこの場合、死者数は減らない。
陽性者数はがっつり減るのに死者数は減らないというおかしな減少が起こる。
コロナはもはや未知のものではない。すでにデーターがたっぷりある。
そしてこのウイルスが去年と違う振舞いをすると考える理由はまったくない。
去年PCR検査陽性者数は4月の半ばをピークに減少を開始した。
(潜伏期間により2週間ずれるので去年の本当の感染者数ピークは3月27日)
したがって今年もそうなる。
死者は去年の春は死者数が最盛期で10名から40名で少な過ぎて(このころアメリカでは毎日1000名から2000名以上死んでいた)ピークを見つけるのが難しいのだけど5月8日あたりがピークのようなので今年も死者数は5月の第1週をピークに減少開始すると考えられる。
この様にもう、コロナの動向は予めわかる。
日本の緊急事態宣言は緩すぎるので、してもしなくてもPCR検査陽性者数減少は4月の半ば、死者減少は5月第1週である。
問題はコロナでなく小池百合子だ。
いま、予想できたように陽性者数は4月半ばまで減少を開始しない。
死者は5月第1週まで減少を開始しない。つまり小池百合子はこの間は、都民のコロナ予防態度に難癖をつけようと思ったらいくらでもつけられるということだ。
たとえば、この緊急事態宣言の2週間延長の後で、「まだまだ下げ止まっていない。リバウンドが怖い」とかなんとか言って、さらなる緊急事態宣言を求める可能性はある。(動機は政府への嫌がらせをしてアドバンテージを取る)
しかしコロナのリバウンドってなによ。お前のダイエットじゃないっつうの。イメージだけで定義のはっきりしない言葉を作るな使うなと言いたい。まあ良い。もともと動機は自分の政治的利益で科学に沿った話をする気はないことはわかっている。
こんどの衆議院選挙で
「欧米より1/100の流行状態の日本に於いて為政者たちのコロナ対策はまったく間違っていた。緊急事態宣言はまったく必要ないのになされた」とはっきり言う候補者が現れたら、党派に関係なく私はとりあえず投票するね。ばか言ってる政治家たちへのお灸として。
ところでワクチン接種だけれど
これもこれまでのデーターから予想できることがある。
ワクチン接種は進まないだろう。
5月第1週を過ぎると、11月までコロナはおとなしくなる。
欧米はいざしらず、日本では本当にワクチン必要ない。しかも5月に接種した場合11月以降まで獲得免疫が持続する保証はいまのところない。というよりもたない可能性の方が大きい。それならぜひ予防で接種したいと思っている人がいるとしても各種副反応のリスクを取って、かつ相当な確率で苦しい思いをして
どうせ接種するなら5月より10月11月以降接種を選ぶだろう。
(2021年3月7日、ケゾえもん記)
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