おなじみの日本の洋菓子ブランド「ヨックモック」、この名前がスウェーデンの地方都市の名前だということをホクオは数年前まで知らなかったが、ほとんどのスウェーデン人は日本にこんなブランドが存在することも知らない。
ヨックモックというブランド名の由来
以下、東洋経済オンライン(2018/11/14)”「ヨックモック」日本人が意外と知らない源泉:実はスウェーデンにある小さな町だった”より抜粋。
ヨックモックの創業者・藤縄則一氏は、菓子卸を営む一家に生まれた。
東洋経済オンラインより
(中略)
見聞を広げるため、世界中を旅していた藤縄則一氏は、ある時地図を眺めていた。すると、ふと目にとまったのがスウェーデンの北部にある「JOKKMOKK(ヨックモック/※ホクオ注:スウェーデン語のJはYの発音)」だ。独特のあたたかな響き。不思議とその音とリズムに惹かれた則一は、新たに設立する会社の社名にすることを視野に、1969年にその地へと足を運んだ。
(中略)
「道中が長かっただけに、ヨックモックの街に降り立った気分はえもいわれぬものがあった。ヨックモックという言葉の響きが私にとって、なぜかすがすがしい心あたたまる印象を呼び起こすのは、この時に受けた郷愁にも似た感じがあるからだろうか」
ヨックモックの地で彼が出会ったのは、真心がこもった、家庭的で温かみのある手作りのお菓子と、ホスピタリティあふれるおもてなしだった。
「これこそが洋菓子の真髄」と感じた藤縄氏は日本へ戻り、スウェーデンのJOKKMOKKという綴りを「YOKUMOKU(ヨックモック)」と変え、見ても聞いても日本人に馴染みやすいようにアレンジし、正式な社名にしたのである。
ヨックモックといえばシガール
ヨックモックのクッキーは、どれも食べだしたら止まらなくなる危険なおいしさだが、ホクオの好物はヨックモックならではの味と形のシガール。毎月、日本の母から届くふるさと便に入っているので今もここにあるが、この解説を読むとますますありがたみが増しておいしく感じられる。(広告効果!)
これまでにないおいしさの決め手となるバターの配合は、「これ以上入れると、クッキーにはならない」というギリギリの分量まで増やし、より高いコクと風味の実現を目指しました。
ここから、生地を補強するためのロール状に巻く発想が生まれました。 試してみたところ、二重三重と薄い生地が重なり合うことで、独特の好ましい食感が創り出されたのです。
今までにない、新しい洋菓子を創る。そんな情熱とあくなき探究心で数々の試練を乗り越え、ついに完成した洋菓子は、「シガール」と名付けられました。
時は1969年。人類が初めて月面に着陸したこの年、まったく新しい味わいと食感をもち、伝説とも言えるほど大評判となった洋菓子「シガール」が誕生したのです。
ヨックモック公式ページより
ヨッ具モック具!?
2019年、ヨックモックが創業50年を記念して限定発売した文房具商品「ヨッ具モッ具(ヨッグモッグ)」は、即日完売するほどの人気だったので、そのあとオンラインで限定追加販売まであったようだ。イメージ写真を見ると、たしかに女子のハートをつかみそうなデザインだ。「シガールシール」の用途は?だが。
※冒頭の写真はヨックモック青山本店。ディナーもできるおしゃれなラウンジになっている。写真の出典はヨックモック公式ツイッターより。