今、東京都のPCR検査陽性者数が増えてきてとても危険だと言われている。
しかしPCR検査って本当に流行のパラメーターになるのかどうか、ちょっと考えてみよう。PCR検査信奉者は「えっ」と言うだろう。
そんなの当たり前でないのかと。まあ聞け。
ちょい見難いが3月から今日までの東京都のPCR検査陽性者数と死者数のグラフである。
死者数は完全に第1波の到来を現している。
ではPCR検査陽性者数はどうか?
これも山がひとつあるから第1波を現していると言って良いだろう。3月17日がPCR検査陽性者数の山の始まりだ。死者数は3月31日の死者6名が最初の第1波ののろしである。(私の独断と偏見が入っているが。)
するとPCR検査陽性者数の増加の後には、必ず死者数の増加が発生するのか?
その結論はちょっと待って欲しい。
3月4月のPCR検査数は1日わずか200件から500件なのだ。
その検査は何に使われたかと言うと、高熱が続いた人の確定診断、そして一部はクラスターの調査だ。この場合、(クラスターの部分は除いて)PCR検査陽性者数は症状が現れた患者数を現すのではないだろうか?
そして患者の中から一定の確率で死亡者が出るのだから、PCR検査陽性者数と死者数が相関して当然だ。
つまり検査数が少なかったから逆にPCR検査陽性者数が死者数と相関したのだ。
しかし6月中頃からはじまった東京都のPCR検査陽性者増加は今後、死者数と相関するのか?
死者数ほとんどゼロが続き、いまのところピクリともPCR検査陽性者数の増加に反応していない。
毎度で恐縮だが、米国のPCR検査陽性者数と死者数に注目して見て欲しい。
狂ったように増えるPCR検査陽性者数!
そして7月17日には遂に1日7万7千人を記録した!
ところが死者数のグラフは減少傾向だ。
少なくとも最近では米国でも日本でもPCR検査陽性者数と死者数の相関がなくなってしまったのだ。今後この理由をさぐって行きたい。
(それともいまに相関を示すようになる?それならそれで納得する。)
私の意見では、PCR検査を感染者数の指標に使いたいなら、かなり大規模なランダム抽出検査(しかも必ず擬陽性、偽陰性を考慮すべし)か国民全員検査しかない。
とりあえず、PCR検査陽性者の中での無症状者の数が知りたいものだ。
これは簡単に出るはずではないだろうか?
どうしてその統計出てこない?
以前紹介した高橋説によれば日本では98%は無症状の筈なんだが、さてさて?
(というか高橋教授はどこかでその統計を見つけてきて98%という数字を出した? 高橋説の良い点はすべての観察事実から矛盾しない解を見つけたという点だ。)
2020年7月21日、ケゾえもん記