ケゾえもんによる日本の水際対策寄稿と、ケゾえもんの「ところでわたしもワクチン接種するよ発言」へのブーイング集。(4,000文字)
「今現在、海外旅行は可能だろうか?」
(文=ケゾえもん)
8月6日付けの日本経済新聞の記事を読んで欲しい。と言っても全文掲載しても読む人と読まない人がいるので無駄が多いので私が私なりに噛みくだいて紹介する。
この記事は日本入国時(帰国時も含む)の14日間隔離についてだ。先ずは状況説明から入る。
日本の水際対策の現在
現在良く知られているように日本帰国時は3日間のホテル監禁※、その後11日間の自宅などの待機が求められ、その担保としてスマホにアプリ(スマホ持ってない人は1万5千円/日でレンタル)を入力、求められたとき位置情報を発信させられる。日本よりきびしいのはオーストラリアくらいらしい。つまりやり過ぎているのだ。
※3日間の監禁は、ヨーロッパからの帰国者については7月に解除になったまま2021年8月8日現在も必要ない。ルールがよく変わるので、厚生労働省のこちらを参照。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C115.html
この日本帰国についてだが、調べれば調べるほど、ひどいことになっていて、帰国者がなんらかの要件を満たしていないと鬼のように自国民を出発地に送り返すそうなのだ。せっかく帰ってきた自国民をだよ。信じられない。
危険の一番は帰国に要求されているPCR検査だ。これは「鼻咽頭ぬぐい」または「唾液検査」でなければならず、たとえば「鼻腔ぬぐい」「口腔ぬぐい」と検査証明書に書いてあったら入国不可で送り返しなのだそうだ。信じられない。
(註)鼻咽頭ぬぐいとは綿棒を鼻から10センチ近く押し込んでぐじぐじやること。鼻腔ぬぐいとは鼻から1センチだけ綿棒いれてこちょこちょやること。後述おのだ君がJFK空港で2万5千円払って(結局必要なかった)PCR検査受けていたけど、あきらかに鼻腔ぬぐいのこちょこちょ。
そんなこと、入国時にPCR検査受ければいいじゃないかって? 入国時のPCR検査は当たり前なのだ。それは当然やらされるのだ。とにかく日本帰国時(の入国時)に出発地でのPCR検査に不備があれば有無を言わさず出発地送り返しなのだ。ものすごいお役所仕事なのだ。それにはまだ先がある。
出発地に送り返されて、もし今度は出発地が入国を拒否したら? 自国民なのにあぶないから入れないと言っている人の入国など認められないというのはあり得る。その場合は人道的見地からこんどこそ日本政府は帰国を受け入れる。ただしホテル代全部自費による14日間隔離、この場合は監視員付きでこの監視員費用は自費なのだ。つまり一度出発地に戻され(これは不備の検査証で運んできた航空会社責任ということで航空会社負担)、また日本に戻り(これ自費)ホテル代、監視員代(24時間)と莫大なお金がかかる。
ユーチューバーおのだ君の場合
さて私が話題にしようとしていたユーチューバーのおのだ君。彼はホノルルーロサンゼルスーニューヨークーバルセロナーパリードバイと旅をしていて、一応観光旅行ではあるが彼の場合はこれはお仕事なのだ。つまりこのコロナ禍下ではたして世界一周の観光旅行ができるかどうかのチャレンジなのだ。
結論をおおざっぱに言うとホノルルは日本人をPCR陰性だけで受け入れた。
ホノルルからロスは国内旅行なので問題なし。
ニューヨークへは彼は列車で行ったし問題なし、ニューヨークからバルセロナはなんとPCR陰性証明いらない。
バルセロナからパリはEU圏内なので国内旅行と同じ。
パリードバイも別に問題なく行けたみたいだ。
つまり欧米内では今は(時間とともに状況は変わる)非常に自由に行き来できるのだ。なんで日本だけ鎖国する?
(註)スペインはPCR検査免除で日本人受け入れなので、スペイン経由でフランス行けばPCR検査なしでフランス入国できる。日本からフランス直接だとPCR検査必要。世の中おかしいことだらけなのだ。
日本経済新聞によると
ここでやっと8月6日付けの日本経済新聞の記事に話が行く。
この記事によればどうして日本だけこんなに入国をきびしくするかと言うと
1.厚生省がそうしたい。
2.ワクチン予防効果は知っているが、ワクチンを理由に検疫を緩めた前例がない。
3.ワクチン接種後に感染の例がある。
4.これからワクチンが効き難い変異ウイルスが出現する危険もある。
5.したがってコロナがこの世にある限り14日隔離を変更する理由はない。
なんだそうだ。
米国バイデン政権は入国外国人にワクチン接種を義務つける案を検討中だ。(今はそんなことはまったくない。米国への入国は比較的簡単)
今現在、アンチワクチン派に朗報と言えば朗報なのは、日本政府はワクチンはまったく無視でPCR陰性だけを入国、帰国の要件にしていると言うことだろう。しかしそれは今後どうなるかはわからない。少なくとも世界の趨勢はワクチンパスポートに動こうとしている。日本は外圧で動くからそうなったらワクチンパスポートの導入を決めるだろう。くだんのおのだ君は旅の途中にロスでジョンソンエンドジョンソン(1回の接種でOK、しかし今後は違ってくるだろうけど)のワクチン接種を受けていた。しかしこれはいまのところ旅にも帰国にもなんの役にも立たないだろうけれど。まあ彼の場合は話題作りだから。
(2021年8月8日 ケゾえもん 記)
ケゾえもんのワクチン接種理由に非難の声
2021年8月2日に公開した記事の最後に、ケゾえもんが自分もワクチンを打つとさらっと書いてあったのを見て、「がっかりした」という声がいくつか届いた。
それを受けたケゾえもんの「私はどうしてアンチワクチン派を裏切ったか?」(2021年8月5日)は、読者を納得させるものではなかったようだ。
ファイザーの元副社長、ワクチンを作る専門家、ノーベル賞受賞した化学者、mRNAワクチンの発明者、世界中の権威がこぞって止めろと言ってるのが、ケゾえもんには聞こえなかったのでしょうか。
ケゾえもんにはガッカリです。
全部の記事を追ったわけではないですが、急にコロッと態度を変えたことにびっくりしています。
別にワクチン打つ打たないはケゾえもんの自由ですし、干渉するつもりはありません。
ただ、考えを変えるキッカケが旅行したいからっていう風に聞こえてちょっと…
残念です、非常に残念な気がします。
ケゾえもんへの見方が180度変わりました。
Xさんに教えていただいた記事はこちら。
NEWSポストセブンの記事:明石家さんまが告白「やっぱりワクチン打つことにした」
高齢者を対象とした新型コロナのワクチン接種が始まった時期に「僕は打たないつもり」と発言していた明石家さんまさん。
この発言は世間に大きな影響を与えており「さんまさんが打たないなら打たない」という人も出てきたほどでした。
7月16日、仕事終わりに直撃すると、「ワクチンね、打つよ、打つ」と回答したさんまさん。
気持ちが変わった理由については「それはー、世間が世の中がワクチン打たなあかんってなってるしな。吉本も(職域接種を)やってるしな」とコメント。自らの影響力を考慮して決断を下したようです。
NEWSポストセブンより
※冒頭のアイキャッチ画像の出典はこちら。