【コロナ寄稿】非常事態宣言は無意味だった:国民の不安を煽った西浦教授(ケゾえもん)


(最終更新日:日本時間5月31日6,200文字)

この記事の目的は、マスコミの偏った情報に振り回されないようにしたいというもので、特定の個人を批判したり攻撃しようというものではありません。

岡田晴恵をバッサリ斬ったケゾえもんが、コロナ専門委員会の西浦博、尾身茂も斬る。ケゾえもんの「サイエンスでございます」。

ホクオ(理系頭ナシ)
ホクオ同様にサイエンスに弱い方が難しい本文を読まなくていいように、ケゾえもん寄稿の要点をまとめておきます。なお北欧のホクオは日本のコロナ専門委員会も西浦・尾身両氏のことも存じあげませんので、ご無礼があればお許しください。

●西浦博は、仮定を組み合わせた複雑怪奇な予想モデルから出てきた数字で大衆を恐怖と不安に陥れた「42万人が死亡するぞおじさん」である。

●非常事態宣言は無意味で、ロックダウンは必要なかったのは明らかだが、誰も大きな声でそれを言えない。

●来年の東京オリンピック開催は10月がよいのでは。

ケゾえもん
ずいぶん乱暴なまとめですね。
ホクオ(理系頭ナシ)
西浦さんは立派な肩書きがあって、今もみんなに信用されているから、狼少年よりタチが悪いってことですよね。
ケゾえもん
そんなこと、私は言っておりませんが。

以下、ケゾえもんの文章をホクオが切り貼りしたり順番を勝手に変えた。(あとで怒られるかも。)

42万人が死亡するぞおじさん、西浦博

クラスター班の西浦博氏が以下の記事で示されるような複雑な計算をやっていると聞いた。

https://note.com/ikebeya/n/n44bfacc528b3

先ずこの計算には致死率、感染率、再生産数などがパラメーターとして入っているはずだけど、これをどの数字を用いるのか?難しいと思う。
この計算には、おそらく人間の活動状況、行動パターンなどもパラメーターに入れているのに相違なく、各世代の健康状態、地域の世代の人口比率、病院の数、等々が考慮されているのかもしれず、計算自体は完遂できるかもしれないけれど、それが何の意味があるか、複雑ならば複雑であるほど、意味のある答えが出てくるのは難しいと私は信じる。

西浦モデルの詳細は知らないが、仮定をたくさん積み上げていることは容易に想像がつく。西浦モデルがどんなに複雑怪奇でも42万人が死ぬというのは仮定とデーターを積み重ねた計算結果に過ぎず、計算は合っているとしても、現実と照らし合わせた結果は間違っていたと私は思う。

つまり、出てきた答えが42万人死亡だからって、わざわざ記者会見に出てきて国民を脅すようなことかと、怒りを感じるわけです。

いや絶対、世の中のすべての活動の結果であるウイルスの感染状況を計算で割り出すというのは無理ですって。
本人がその計算結果にどれだけ苦労して愛着があっても、それは世の中のためには無意味だと信じるわけです。

仮定の仕方によってどんだけ結論が変わってくるかについては、たとえばドレイク方程式を思い出せばよい。

(中略。詳細は、このページの文末のおまけ参照。)

ひとつひとつの確率が未知なんだから適当な仮定を導入せざるを得ないので、人により宇宙文明の数は1憶あるとなったり、3つだとなったりする。

なにが言いたいかというと西浦博氏(42万人が死亡するぞおじさん)が再生産数を計算するのに、あれこれあれこれやってきたらしい。
基本式は以下の様になっているらしいけれど

 再生産数(t)=i(t)/∫i(t-τ)g(τ)dτ 

上記の式にしたって確率の掛け算してるだけ。

それで、それぞれにいろいろな仮定やファクターを導入すると、いっくらでも式は複雑になってくるから、詳しく説明してもらわないと本人しかわからなくなってくる。

とにかくその式を使って42万人日本で死ぬという結論を出したみたいだけど、宇宙文明が1憶個あるという結論と同じで、ただの計算だよね。

ここまでは西浦博批判(はい批判です。)だけど、これからちょっと変わった考えを述べるから。

非常事態宣言が無意味であったことはこれで明らか

5月25日放送のミヤネ屋で橋下徹が示したグラフが興味深い。

思い出して欲しい。潜伏期間が2週間あるので感染者数が判明するのに2週間かかるということだった。だから本日の感染者数は2週間前の状態を現していて、その日には、もしかするともう感染爆発しているかもしれない!なんてことが言われていた。

しかし今はもう5月も中盤を過ぎ、それまでの感染者数グラフを2週間ずらしてつまりその時のリアルタイムに補正して見ることが今は可能だ。そのグラフに、その時に実際に発生したことを書き入れたのが橋下徹が示したグラフだ。

(画像:5月25日放送の日本テレビ「ミヤネ屋」より)

それによれば、緊急事態宣言が出た時はすでに感染者が下火になっていたことがわかる。その時は2週間のタイムラグのおかげでわからなかったが、今はわかるのだ。

そして余談だが42万人が死ぬぞおじさんが記者会見をしたときは、もっと下がっていることがわかる。

これは、非常事態宣言が感染者数を減らした理由でないという証拠ですよ。それがサイエンスというものでございます。

するとどうして感染者は減ってきて、しかもかぎりなくゼロに近づいているのか?

もうひとつニューヨークの死者数のグラフも見て欲しい。(超過死亡とあるが、要するに死者数だ。)あのニューヨークにしても、死者数がゼロを目指して突き進んでいる(ように見える)。

(出典:朝日新聞デジタルよりニューヨーク死亡者数グラフ)

これは私の意見に過ぎないのだけど、あのコロナで亡くなった志村さんの言い方を借りると「コロナの勝手」なのである。けっして人間の介入でこんなになったわけでない。

ところで、インフルエンザ月別死亡数のグラフを見て欲しい。

(出典:プレジデントオンラインよりインフルエンザ死亡者数)

流行し、減少し、流行し、減少し、流行し、減少している。
このサイクルは人為的なものではない。あきらかにインフルエンザの勝手なのだ。そしてこれはあきらかに季節性だろう。

コロナはインフルエンザの親戚である。どうして誰もコロナは季節性の理由で減ったと言わないのだろうか?おそらく緊急事態宣言(ロックダウン)が無効だったなどとばれたら大変だという考えからだと思われる。

同じく日本の死者数がどうしてそんなに少ないのと聞かれて、困った様な顔をしていつも言い訳の様な答えしか尾身茂がしないのも、ロックダウンは必要なかったじゃないかと言われたくない一心でのことと思われる。

だから言おう!
5月から11月は、コロナは流行する力なんかない。たとえクラスターが発生しても、そこから広がったりしない。混雑した居酒屋OK、スポーツジムOK、野球観戦OK、旅行もどうぞ。受け入れる旅館も普通に受け入れれば良い。
三密に気を付けて、新たな生活で、自粛も続けてなどと、けちけちしたことを言う必要もない。

なにごとも100%はないんだけど、これだけのデーターがあれば充分でないのか?
5月から11月までの7ヶ月間は普通の生活を楽しもうよ。
コロナは間違いなく季節性ですよ。

ところで来年の東京オリンピックは10月にすれば大変良いんだと思いますよ。

2020年5月26日ケゾエモン 記

藤井聡(京大教授)も西浦・尾身を斬っていた

 

このコラムを編集中にケゾえもんが好みそうな記事を見つけた。サイエンスに弱いホクオはやはり内容は読んでいないが、ケゾえもんの言い分を支持する内容では?

京都大学大学院教授、同大学レジリエンスユニット長の藤井聡です。本原稿では、西浦・尾身氏らの「4月7日の8割自粛要請」という提案についてではなく、「5月6日のGW空けの緊急事態解除を要請せず、逆にその延長を支持したこと」は、極めて深刻な罪であるという筆者の見解を公表します。

【藤井聡】わたしは、西浦・尾身氏らによる「GW空けの緊急事態延長」支持は「大罪」であると考えます。(2020年5月21日)
サイエンスに弱いホクオ
ケゾえもんさん、この記事、読んでみてください。長いし、グラフが出てくると思考停止してしまうのでホクオには無理です。よろしく!

ケゾえもんによる藤井発言の要約

ホクオが見つけてきた、藤井聡さんの論文に大賛成です。
専門家委員会の西浦・尾身は国民に謝罪しろという内容です。

藤井さんの主張を要約してみましょう。

ケゾえもん
ホクオに、まとめってゆうのはこうやるんだって教えてやろう。
サイエンスに弱いホクオ
待ってました! 本文は読みたくないけど要約なら知りたい。

後知恵であの時の判断が悪かったと責めるのは簡単なのでそれは慎む。つまり4月7日に緊急事態宣言および8割自粛を打ち出したのはまあ不問にしよう。
しかしその後が良くない。

感染症のプロならば、4月下旬には、3月27日でピークアウトしそれから1~2週間ほど減少し続けているということがはっきりわかった筈なので、どうして、4月下旬に宣言解除の判断を専門家委員会として下さなかったのか?
それどころかGW空けの時点で宣言の延長を強く支持した。これは明白なミスだ。

ちなみに、感染症の分野では、感染者数が一旦「減少」に転じたら、感染者数は「ゼロ」になるまで減少し続けることになる、ということが知られている。
なぜなら、感染症の数理分析には、「一人の感染者が平均で何人に移すのか?」
という再生産数という概念があるが、それが1を下回っていれば、感染者数がゼロに収束していくことは数理的に自明だから。

西浦作成データは、日本の再生産数が3月下旬以降「1を下回る」状況になっており、したがって3月下旬以降は、特に何の取り組みをしなくても、必然的にゼロに収束する状況になっていた事を意味している。

つまりどうして西浦は、グラフの傾向に従いゼロに収束することを予想しなかったのか?

西浦達のやり方を見てみると20日後に実行再生算を含めた数値を判明させている。
ならば3月27日がピークであるということは4月16日ごろにわかっていた筈。
4月下旬には「あぁ、これは緊急事態宣言を出す10日ほど前から、既に収束に向かっていたんだ。緊急事態宣言なんて、出さなくても大丈夫だったんだなぁ」と感染症の「プロ」ならば誰でも理解できた筈。

以上 藤井論文の要約。
2020年5月27日ケゾえもん、記。

おまけサイエンス: ドレイクの方程式

ドレイクの方程式というのは、ドレイクという人が宇宙に知的文明がいくつあるか計算する方程式として提案したもので、以下の様になっている。

N=R*×fp×ne×fl×fi×fc×L

R*:銀河系の中で1年間に誕生する星の数

fp:誕生した星が惑星をもつ確率

ne:生命が生存できる環境を備えた惑星の数

fl:生存に適した惑星上で生命が発生する確率

fi:発生した生命が知性をもつ確率

fc:進化した生命が高度な技術文明を発達させる確率

L:技術文明が実際に通信を送ることが可能な年数

上記でNが宇宙に存在する文明の数である。

だけど、この式たいしたことはなくて

リンゴが1日で腐る確率を1/10としよう。
リンゴが100個あるとしてある1日で腐るリンゴの数は

100×1/10=10個である。

りんごは紅玉とふじとが混ざっていて紅玉の割合は10個中1個としよう。
従って100個のリンゴのうちふじが1日に腐る数は

100×1/10×9/10=9個である。

1日で腐るのが10個まではついてこれた人は多いと思うけど、けっこうな人が、ふじが腐る数が9個であるの結論はすぐにはわからないと思う。

みんな数学から遠ざかって何年もたっているのだ。
だけど難しいことでなくて上記のドレイクの方程式にしても単純な確率の掛け算。

ひとつひとつの確率が未知なんだから適当な仮定を導入せざるを得ないので、人により宇宙文明の数は1憶あるとなったり、3つだとなったりする。
ちなみにドレイクが仮定した確率による宇宙文明の数は10個だったらしい。
(文明は個で数えていいのかな?)

なにが言いたいかというと西浦博氏(42万人が死亡するぞおじさん)が再生産数を計算するのに、あれこれあれこれやってきたらしい。
基本式は以下の様になっているらしいけれど

 再生産数(t)=i(t)/∫i(t-τ)g(τ)dτ 

上記の式にしたって確率の掛け算してるだけ。
割り算もあるけど、たとえば10個に1個なら10で割るか1/10を掛けるかだから同じこと。
それで、それぞれにいろいろな仮定やファクターを導入すると、いっくらでも式は複雑になってくるから、詳しく説明してもらわないと本人しかわからなくなってくる。
それでその式を使って42万人日本で死ぬという結論を出したみたいだけど、宇宙文明が1憶個あるという結論と同じで、ただの計算だよね。

(ケゾえもん)

おまけのおまけ:ゴルゴ13

私の愛読書、ゴルゴ13の話の中に、敵がコンピューターにゴルゴ13のすべてのデーターを入れて、ゴルゴ13の行動パターンが読めるようになり、ゴルゴ13は窮地におちいるというものがある。

なんとかその場を脱出したゴルゴ13は、これではかなわないと、ある種のプロに金を渡し、決戦場所でなんらかの(自分が予想できない)騒ぎをおこしてくれと頼む。決戦場に飛行機で来たプロは、絨毯爆撃して去る。

ゴルゴ13の敵は、予想できないことがおきたと茫然。
計算パターンから外れてしまい、ゴルゴ13にやられてしまう。

しかし、戦いの場で自分のパターンを崩したいなら、ゴルゴ13はこんなややこしいことしないで、たとえばそこで普段ならしない屈伸運動を1回するだけで、もう複雑な計算が狂ってパターンから外れてしまうと思いますよ。そんな正確な行動予測モデルを作れたとしてもね。
複雑過ぎる予想モデルは成り立たないんです。

(ケゾえもん)

ホクオ
ケゾえもんのあだ名はゴルゴ19に決まり! 「ゴルゴ19おじさん」と「42万人が死ぬぞおじさん」の対決、勝敗のゆくえはいかに!?

おじさん対決の続きはこちらのページへ。

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