今年もキノコの季節がやってきました。毎年、野生のブルーベリーと入れ替わりに登場する自然の恵みです。
こんな感じで、森の中に生えているこのキノコは、Trattkantareller(トラット・カンタレラ)という種類。コクと風味があり、スウェーデン人の大好物。(イノシシの好物でもあるようで、民家から少し離れた、深い森のカンタレラきのこは、たいてい食いつくされています。)この季節、「キノコ採りに行った?」というのは、都会に住んでいる人たちもふつうに交わすあいさつです。
今朝、ひと雨降ったあとの森には、湿り気のあるキノコの香りがたちこめていました。
ウチは森の中なので、往復、たった30分の散歩で、大収穫。でもそのあと、採ったキノコをきれいにするのは結構大変で、面倒な作業です。土やゴミだけでなく、虫がくっついていたり、時には、キノコの中にクモが卵を産みつけていたりするんです。(上の写真の中心のへこんだ点の部分から、細い軸の中にもぐりこんで・・・。)お店で買うのは簡単でいいなと思う反面、お店の人が、ゴミをどうやって取り除くのかも気になるところです。軸の中のクモの卵は、もしかすると、そのままかもしれません。
すぐに食べきれなかった分は、並べて、乾燥させて保存します。
キノコ狩り、毒キノコにご用心!
毎年、この季節には、毒キノコを食べて死んだり、病気になったりした人のニュースが流れます。
上のカンタレラに、そっくりなキノコがあるのです。色といい形といい大きさといい、森の中で見ると、ほとんど同じといってもいいくらい。
とはいえ、見分け方は、難しくなく、傘の部分の真ん中が、カンタレラはくぼんでいるのに、毒キノコは、ふくらんでいます。真ん中の凹凸にさえ気をつければ、ふつうは間違うことはありません。
一方、こちらは、一目瞭然、いかにもな毒キノコ!
ケバケバしい真っ赤ですが、まるでおもちゃのようで、絵になるかわいさ・・・と思ったら、エルザ・ベスコフの絵本に出てくる、あのおなじみのこびとたちが頭にかぶっているのが、これだったのです!
てっきり、イチゴの帽子か何かだと思っていました。
2011年11月6日追記
上の記事を書いてから約2カ月。久しぶりに森の中に入ってみたら、もうずっと前に終わったと思っていたキノコがまだたくさん採れました。かなり成長した大判サイズですが、じゅうぶん食べられます。キノコは雪に埋もれてもだいじょうぶだそうで、つもった雪をかきわけてキノコ狩りをする人もいるそうです。わたしはそこまでしないと思いますが。