“To Sweden With Love” The Art Farmer Quartet (Atlantic 1964):音楽にうる星やつの愛蔵盤LP

ジャズが好きな人のためのページ。
“To Sweden with Love”(スウェーデンへ愛をこめて)というアルバムを教えてもらったので、調べてまとめた。スウェーデンのフォークミュージックがアメリカジャズ界の大物たちに演奏され、ユニークなアルバムとなって誕生したもの。

音楽にうるさい不動A
スウェーデンと言えばコレ
。1964年ストックホルム録音
。全部すえーでん民謡
。

写真:不動A(日本在住)が所有しているレコード。

不動A
これええよ。NHKの「美の壺」ゆう番組のバックで聴いて気に入り調べて購入。ええスクリプターじゃ。
プロミュージシャンのつじむつし
早速、注文してみた。ジムホールのエレキは優しいなー。やらかい。
不動A
フリューゲルホーンもな。
つじむつし
このアルバムのフリューゲルは、どこか「少年っぽさ」を感じる。気取りがない。それが、ジムホールの優しいエレキとよく合う。わいも好きになるなーこれ。買うたレコードの到着が楽しみ。ありがとう

“To Sweden with Love”(スウェーデンへ愛をこめて)


To Sweden with Loveはこうして生まれた

“To Sweden with Love”は、アメリカジャズ界のふたりの大物、ジム・ホール(ギター)とアート・ファーマー(フリューゲルホルン)が共演するカルテットにより、1964年にストックホルムで録音された。

彼らはストックホルムにツアーで訪れた際に、スウェーデン民謡を演奏してレコーディングしてみないかと提案されたのがきっかけで、今まで、聴いたこともなかったスウェーデンのフォークミュージックのアルバムを発表することになった。軽い気持ちでやってみたら、ものすごくいいものができてしまったということのようだ。

偉大なジャズミュージシャンが、一見、軽いノリで、異国の音楽をジャズの領域に取り入れた見事な例。
(It’s a splendid example of the way a great jazz musician seemingly effortless brings an alien music form into the jazz realm.)

To Sweden With Loveは、新しいものにオープンな、ふたりの才能に恵まれたジャズ演奏家たちの間に生まれた無邪気な恋のような作品。(To Sweden With Love is a clear case of puppy love between two uniquely gifted and responsive jazz men.)

http://flophousemagazine.com/2016/07/17/the-art-farmer-quartet-to-sweden-with-love-atlantic-1964/

ギタリスト、ジム・ホール

ジム・ホール(Jim Hall: 1930 – 2013)は、アメリカのギタリスト。ソニー・ロリンズ、アート・ファーマー、ビル・エヴァンスなど著名なミュージシャンと長年共演しており、多くのミュージシャンが、ホールからの影響を受けている。ギターを始めたのは10歳。

Jim Hall (2010) :出典ウィキメディア

フリューゲルホルン奏者、アート・ファーマー

アート・ファーマー(Art Farmer: 1928 – 1999)は、アメリカのジャズ・トランペット奏者、フリューゲルホルン奏者。双子の兄弟アディソン・ファーマーも、後年プロのベーシストとなり、しばしば兄弟共演も行われた。

To Sweden with Love、曲目リスト

1. “Va Da Du? (Was It You?)” – 5:24

ホクオ
この記事を書くためにあれこれ検索したが、いつもこの顔が出てくるので、てっきり歌手かなにかと思いきや、どうやらただの「とあるスウェーデン人女性」で、アメリカ人がスウェーデンに対して抱くイメージキャラクターのようだ。

2. “De Salde Sina Hemman (They Sold Their Homestead)” – 6:13

3. “Den Motstravige Brudgummen (The Reluctant Groom)” – 5:52

4. “Och Hor du Unga Dora (And Listen Young Dora)” – 5:51

5. “Kristallen Den Fina (The Fine Crystal)” – 3:11

6. “Visa Vid Midsommartid (Midsummer Song)” (Rune Lindstrøm, Hakan Norlen) – 6:16

“To Sweden with Love”(スウェーデンへ愛をこめて)

アルバムのイントロも聴ける参考文献

The Art Farmer Quartet To Sweden With Love (Atlantic 1964)” (Flophouse Magagine, July 17, 2016, 英文)のページのいちばん下で、アルバムのダイジェスト版が聴ける。Spotifyリンクもあり。

※本記事を書くにあたり、上記の記事およびウィキペディアの内容を参考にした。写真の出典もウィキペディア。

【ケゾえもんオペラ寄稿】メトロポリタンオペラの「魔笛」、J・テイモアの演出がすばらしい前のページ

【コロナ寄稿】PCR検査陽性者数は感染者数ではない(ケゾえもん)次のページ

関連記事

  1. 文化、音楽、本

    ムーミンと作者トーベ・ヤンソン

    2020.10.8加筆 (4700文字)。(初公開2011年9月、サイ…

  2. ケゾえもん

    【宇宙の運命7】わずか1兆年後に迎える宇宙の悲しい運命(ケゾえもん)

    実際に観測できない事実は把握できない。従って、1兆年後に生まれる新し…

  3. スウェーデン、ストックホルム

    Carl Larsson

    カール・ラーション, 1853-1919 (享年65 歳)※以…

  4. 人間ウォッチング

    Kim Kyungsoo展

     ※上の画像は、Kim Kyungsooの作品ではない。…

  5. ケゾえもん

    大相撲観戦はただのスポーツ観戦ではなさそうだ(ケゾえもん)

    ケゾえもんの古い友人の思い出ばなしと、「入れ食い」用語解説。1,80…

  6. ケゾえもん

    【ケゾえもんオペラ寄稿】美空ひばりが挑戦したオペラのアリア「歌に生き、恋に生き」に腰を抜かした

    プッチーニのオペラ「トスカ」についての前記事で、ケゾえもんに是非、美…

最近の記事

人気記事

  1. 骨折したときは腕を吊らないでください(スウェーデン医療)
  2. 【ケゾえもんコロナ寄稿】2020-2023 コロナ専門家たち…
  3. スウェーデンのゆるいコロナ対策は失敗か?死亡率グラフで一目瞭…
  4. 【コロナ寄稿】明けないコロナの夜明け:コロナの終戦はいつ?(…
  5. スウェーデンでタコパ:こだわりタコ・ラブラブわんこ・およげた…
  6. 報道ステーションでスウェーデン:日本人はなぜコロナをそんなに…
  7. 小林よしのり「ゴーマニズム宣言コロナ論」とケゾえもんコロナ映…
  8. 「スウェーデン方式の真相」と老人のコロナ死を自然死だと言えな…
  9. 不朽の名作映画「ニューシネマパラダイス」
  10. 流行の北欧ぬりえ作家ハンナ・カールソン、自分の両腕にもぬりえ…
  1. ケゾえもん

    【ケゾえもんオペラ寄稿】ニュールンベルクのマイスタージンガーは、ワーグナーの遊び…
  2. コロナ

    【コロナ寄稿】コロナは感染者数でなく死者数を見ろ:6月19日の死者数の異変(ケゾ…
  3. 人間ウォッチング

    LINEゆるかわ系スタンプのクリエイター、まっで
  4. コロナ

    【寄稿】ワクチン接種したら、次はパリに行く夢を見る(ケゾえもん)
  5. 雑学・雑感・その他

    マティスとモロッコと金魚
PAGE TOP