コロナを通じて、今まで知らなかったアメリカの文化や政治に触れている。ドクターファウチにドクターエリクソン、そして今回はトランプ政権のベッツィ・デヴォス。(1600文字)
再ロックダウンのカリフォルニア
ニュースを見ていないので他の地域の詳細は知らないが、カリフォルニアの知人から聞いたところによると、カリフォルニアやフロリダはコロナ感染者数が多いということで、再ロックダウンの状態にあるらしい。(2020年8月8日現在)
3月半ばからのロックダウンが、7月にいったん解除されたのにわずか2週間後に再びロックダウンされたとのこと。
知人の住んでいる学校区では、夏休みが終わっても子供たちは登校しないで、クリスマス休暇までオンライン授業になることがつい最近決まったそうだ。つまり登校できるのは、早くて年末年始休暇のあとの2021年1月以降ということで、子供たちが最低でも10ヶ月もの間、学校に行かないことになる。
コロナの風刺画
ちょうどこの話題に関連して、ワシントン在住の別の知人からこんな画像が届いた。
古い道徳の教本風に見せかけたコロナ風刺画。”著者”のベッツィ・デヴォス(Betsy DeVos)は、現アメリカの教育長官。アメリカの著名人で、知人から画像とともにウィキペディアのURLもいっしょに送られてきたので開いてみたところ、「大富豪」という肩書きにホクオのミーハー精神が反応したので紹介する。
トランプ政権のベッツィ・デヴォスの肩書きは「大富豪」!
ベッツィ・デヴォスは、アメリカ合衆国の政治家・大富豪・実業家・慈善活動家・教育活動家であり、11代目アメリカ合衆国教育長官を務める。
ドイツ系で実業家の億万長者の娘としてアメリカのミシガン州ホランドで成長し、1980年代にディック・デヴォスと結婚。ディックはアムウェイ創業家の御曹司で、デヴォス一家はミシガン州で最も富裕な家族であった。以前、トランプ大統領の豪華絢爛ギラギラの邸宅が公開されていたが、こういうギラギラ感あふれる政治家は、スウェーデンにはいない。
ウィキペディアの内容より
トランプの指名により、アメリの教育長官に就任した経緯も興味深く、富裕層であるベッツィ・デヴォスが公立学校とは無縁のため、アメリカ民主党から
●低所得層に不利な形での学校民営化を支持している。
●基本的な教育法や教育問題を理解していない。
●本人の投資活動との間で利益相反が生じる恐れ。
などが指摘され、反対意見も多かったにもかかわらず、マイク・ペンス副大統領の議長決裁票で辛うじて承認されたそうで、閣僚の指名に副大統領の議長採決票が使われたのは史上初めてだという。
昨日のケゾえもん寄稿で、ドクターファウチの製薬会社との癒着がほのめかされていたが、富や権力のにおいがプンプン撒き散らされる感じには興味をそそられる。
コロナ風刺画の解説
ベッツィ・デヴォスについて学んだところで、やっと、送ってもらったこの風刺画を味わえる準備ができた。
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You picked up covid 19 at school.
あなたが学校に行って、コロナウィルスをもらう。
You took it home to mom and dad.
そして、それを家に、パパとママに持ち帰る。
So Now You’re an Orphan
で、あなたは孤児になる
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だから、学校に行けなくても仕方ないという三段論法かと思ったらそうではなくて、トランプやベッツィ・デヴォスの属する共和党は、学校閉鎖には反対なのだそうだ。トランプが学校を再開するよう圧力をかけているにも関わらず、学校閉鎖が続いており、ベッツィ・デヴォスが教育長官という立場であるところが、この風刺画の「面白さ」ということらしい。
コロナを通じて、今まで知らなかったアメリカ政治についても勉強になっている。