東京アラートが発令されても「みなさん、安心してください!」とケゾえもんは言い、その根拠をサイエンスでわかりやすく解説する。
この記事の趣意は、コロナ不安を煽る日本のマスコミの偏った情報を鵜呑みにせず、別の意見にも耳を傾けてはどうかというものです。文中、敬称略。
木を見ないで森を見よ
先ず、5月20日に公開された私の記事「鍵を握るのは死亡者数」を見て欲しい。
ここで私は、厚生労働省のデーターによる5月19日時点のグラフを累計で見ると傾向が良く見えるという提案をした。
5月19日まででPCR検査陽性者数グラフは横ばいになってきて感染の流行が治まってきている明らかな傾向が見えると言った。
しかし死亡者数のグラフはいまだ横ばい傾向を示していなかった。
これが横ばいになるのを楽しみにしたいと言った。
さて時は流れて現在は6月4日。厚生労働省のデーターは6月2日までのものが見れる。
東京アラートが出たから今回は東京都のグラフを見よう。
先ずPCR検査陽性者数のグラフ。
みごとに横ばいに寝ているでしょ。
グラフの最後に1日に34名の陽性者が出たので東京アラートが出てしまったが、それでもグラフの傾向は横ばいでないでしょうか?
その34名がなにさ?このグラフがたとえば3月23日ごろのように、これから急カーブで上がる傾向と見える?
木を見ないで森を見て欲しいわけですよ。
あのね、もう実行再生産数は1以下なんですよ。
(なんで1以下かはウイルスの勝手なんです)
こういうのウイルスの身になって考えればいい。
1以下というのはウイルスにとって恐ろしいことで、いくらがんばっても感染者は増やせないんですよ。
東京からウイルスは消えてなくなったわけでないので、クラブかどこかで感染した人間が飛沫とばしておしゃべりしたら、そこらへんの連中に感染させることは夢じゃないんだけど、それをもっと広げようとしても実行再生産数1以下じゃ無理なんですよ。いくらがんばってもがんばっても人間が治ってしまう方が早いんですよ。それでなぜか感染力も弱っているから、人間の中に入ってもマクロファージやナチュラルキラーに簡単に食べられちゃう。感染自体が難しくなってるんですね。
湿った薪の中の種火みたいで、近くに燃えやすい紙があったらその紙はメラメラと燃やせるかもしれないけど、薪までは燃やせない。
ひょろひょろと火は消えてしまうんですね。
みなさん、安心してください!6月2日までのPCR検査陽性者数のグラフを見れば、薪に火がつくような状況でないことはあきらか。
ウイルスの身になってごらん。これで大火を燃え上がらせろと言われても無理というものなんですよ。
ところで東京都の死亡者累計も見てみようか。
あれ!これも遂に寝はじめてるんじゃないですか。日本は医療が発達して一生懸命治療するから重症化してから10日程度かそれ以上、亡くなるのにかかるんです。
それに死亡する人は全体の中では特別な人で、ウイルスが下火になっても感染してしまう弱い人々なんですよ。
だから感染者数より遅れて死亡者数の減少は始まる。その減少が遂に始まったようですよ。
2020年6月3日ケゾエモン、記
(本文内グラフの出典:東洋経済オンライン)
赤い東京都庁、東京アラート写真館(2020年6月4日)
今まで日本のニュースをチェックすることもなかったのに、流れで「ケゾえもんが斬る」シリーズが始まってから、すっかり日本のコロナ事情通になったホクオ。以下、2020年6月4日東京秘密特派員撮影の写真と実況中継を逆輸入形式でお届け。
(写真)月夜の晩に怪しく光る東京都庁。
最初は青かったアラートが赤に変わり、都庁には、カメラを構える30人以上の人だかりができた、らしい。(下の写真)